みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画だ。今回は待望の「ゼクシオ」シリーズの最新モデルとなる「ゼクシオ14」と「ゼクシオ14+」の打ち比べをおこなった。

▼「ゼクシオ14」、「ゼクシオ14+」の打ち比べ動画をチェック!

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2年サイクルで新モデルが投入されてきた「ゼクシオ」シリーズ。今回ラインナップされたのは14代目となる「ゼクシオ14」と、前回までの「ゼクシオ X」の後継となる「ゼクシオ14+」の2機種となる。ノーマルモデルの「ゼクシオ14」に比べてややハードなゴルファー向けの設定と思われる「ゼクシオ 14+」だが、この2つのドライバーを打ち比べて、その打感やデータの違いから、それぞれのお勧めのおるゴルファータイプの割り出しをしていこう。

画像: 「ゼクシオ14」/「ゼクシオ14+」の比較

「ゼクシオ14」/「ゼクシオ14+」の比較

まず、スペックと見た目の印象から。

小島: 今回は『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』の打ち比べになりますが、試打するクラブのロフトは共に10.5度。シャフトはそれぞれの純正のシャフト(『ゼクシオ14』はMP1400カーボンシャフトのS、『ゼクシオ14+』はSPEEDER NX DST for XXIOカーボンシャフトのS)で打ち比べになりますが、ノーマルの『ゼクシオ14』のほうがちょっと軽くて先がしなるシャフトになっています。見た目はどうですか?

癸生川: ノーマルの『ゼクシオ14』のほうがディープヘッドで少しつかまる形状に見える。

小島: へぇ、ディープなんだ!

癸生川: うん。『ゼクシオ14+』のトップエッジの部分がこう(落ちて)見えるのよ。それでフェース面が狭く見えるからかも。

小島: デザイン的にシャローに見えるってこと?

癸生川: そう。あと『ゼクシオ14+』のほうはフェース面とクラウンの色が一緒。対して、ノーマルの『ゼクシオ14』のほうはフェース面とクラウンの色が異なるので、よりフェースの面が見える。その差で『ゼクシオ14』のほうがディープに見えるのかも。

小島: なるほど。確かに言われてみればノーマルの『ゼクシオ14』のほうがディープに見える。あと『ゼクシオ14』のほうがフェース面が左に見えるのね。

癸生川: そうだね。

では打ち比べ開始!

最初に「ゼクシオ14」を打ってみた

打感と弾道を見ての感想は?

小島: つかまりますねぇ~。

癸生川: 凄いつかまる。で、やっぱスピン量が少ないよ。

小島: データを見るとそうでもないよ、2614rpmあるから。でも、たしかに『ゼクシオ』にしては少ないね。球がつかまるから少ないんだろうなって思うんだけど、でもスピンロフトもけっこう立つんだよね。まあ前作に比べたら、確かにスピンは落としていると思いますね。

癸生川: 絶対、落としているよ、コレ。

続いて『ゼクシオ14+』を打ってみた

打感と弾道を見ての感想は?

癸生川: こっちのほうが強めというか、球は低めに出るよね。

小島: つかまり方はどうですか?

癸生川: こっちもしっかりつかまってくれる。ヘッド形状や見た目の印象よりも、しっかりつかまってくれる。どっちもつかまるヘッドでスピン量が前作よりも少ない。ある程度、ヘッドスピードがないと球が浮かないという感じもするんだよね。まあシャフトを替えればそこは変わると思うけど。

小島: 球がつかまっている一つの理由に、マイナス側のリフレクションがちょっと足りない気がします。バックスウィングでシャフトがしなっていないから、シャフトがつかまる方向でロフトが立ってくるというか、(その結果、球がつかまるということが)この場合だとありえますね。今のはクラブスピードが41.5m/sなんですけど、たぶんあと1m/sくらい欲しいんですよね。じゃないとパフォーマンスを発揮しづらいのかなと、

癸生川: 確認だけど、『ゼクシオ14+』の10.5度のヘッドと、純正シャフトの『SPEEDER NX DST for XXIOカーボンシャフト』のSだと、ということだよね?

小島: はい。その『ゼクシオ14+』の純正シャフトのSだともうちょっとクラブスピードが必要な印象はあります。その辺も踏まえて、データを比べていきたいと思います。

『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』の小島プロの分析

■『ゼクシオ14』

画像1: ヘッドスピード42m/s前後、センターヒット時のトラックマン4(上)とGCクワッドのデータ

ヘッドスピード42m/s前後、センターヒット時のトラックマン4(上)とGCクワッドのデータ

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●41.9m/s
ボール初速●62.7m/s
打ち出し角●11.6度
スピン量●2614rpm
降下角●29.9度
キャリー●219.0Y
飛距離●252.6Y
打ち出し方向●2.1度右
スピンアクシス●11.3度左
SIDE●8.6Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●2ミリトウ
Vインパクト●7ミリ下

■『ゼクシオ14+』

画像2: ヘッドスピード42m/s前後、センターヒット時のトラックマン4(上)とGCクワッドのデータ

ヘッドスピード42m/s前後、センターヒット時のトラックマン4(上)とGCクワッドのデータ

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●41.5m/s
ボール初速●62.2m/s
打ち出し角●12.0度
スピン量●2421rpm
降下角●29.5度
キャリー●217.8Y
飛距離●251.6Y
打ち出し方向●0.3度右
スピンアクシス●9.9度左
SIDE●16.3Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●6ミリヒール
Vインパクト●0ミリ

▼ボールスピード
クラブスピードは『ゼクシオ14』が41.9m/sで『ゼクシオ14+』が41.5m/sですが、それに対するボールスピードの割合はほぼ一緒です。

▼スピン量
スピン量は打点の違いを加味すると、そこまで変わらないです。シャフトも違うから難しい見解ですが、『ゼクシオ14+』のほうがスピン量が減るかというと、そうでもないと思いますね。

▼距離
落下の角度もそんなに変わらないし、故にキャリーもトータルも(距離は)ほとんど変わらない。

▼曲がり
スピンアクシス(傾き)が『ゼクシオ14』のほうがちょっと強く出るので、ややつかまる傾向はありますが、これも打点が『ゼクシオ14』はトウで『ゼクシオ14+』はヒールだからということは考えられます。打点が同じになったらそんなに変わらないはずです。

『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』がほとんど変わらなかった理由とは?

小島プロのデータ分析の結果を聞いて、癸生川プロが思わず「じゃあ、選び方は?」と、視聴者をおもんばかって声をあげた。ちなみに、2モデルのデータがここまで一致した理由を小島プロが説明した。

「結果論ですが、試打したクラブスピードの設定をトラックマンで42m/sにしたことが良くなかったと思います。つまり、クラブスピード41m/s~42m/sくらいのレンジの人だったら、『ゼクシオ14』でも『ゼクシオ14+』でも、冒頭でいったような構えた時の“フェースの見え方”や、“打ち方”、“スウィングの違い”や“好み”によって両方選べますよっていうことです。それで、この数字を境にして40m/sあたりの人なら『ゼクシオ14』をベースに選んで欲しくて、43m/sとか44m/sくらいのクラブスピードが出るプレーヤーは『ゼクシオ14+』。その中でシャフトをカスタマイズしてねというメッセージな気がします。だからHS42m/sという、どっちも範囲になるクラブスピードを設定したことで、両方のクラブのデータが一致してしまった。でもこれがある意味、ガチな検証だと思います」(小島)

結論

画像: 結論

『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』の二つのクラブを打ち比べて、それぞれのクラブのお勧めゴルファーは?

癸生川: なかなか面白い検証だったと思います。自身のクラブスピードによってヘッドを考慮して、その後、シャフトを組み合わせてもらうと、より自分にとっての最適なクラブが見つかると思います。

小島: まさにスピード帯とスウィングのタイプによって、しっかりクラブが選べるかなと思います。是非皆さんいろいろ試しながらご自身に合う一本を見つけてみてください。

どうやら試打のクラブスピードを、『ゼクシオ14』の最適上限に近く、『ゼクシオ14+』の下限に近い『42m/s』に設定したために、データに違いが出なくなったと小島プロは判断した。やや中途半端な結果に終わったが、それぞれのクラブの最適スピード帯に関しては、みんゴル試打班「ガチギアトラック」の11月6日、7日に掲載している『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』の記事をクラブ選びの参考にしてください。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では『ゼクシオ14』と『ゼクシオ14+』の打ち比べで、さらに細かな考察を行っているので、より詳しく知りたいという人は、そちらもぜひご視聴を。

打点ズレ・適正ヘッドスピード検証動画はこちら!

【▼ゼクシオ14の動画はこちら!】

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【ゼクシオ14+の動画はこちら!】

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