単独首位へ浮上した杉浦悠太

ロピアフジサンケイクラシックにて(撮影/姉崎正)
トータル10アンダーでリーダーボードのトップに立った杉浦悠太は、この日の厳しい風のなかでも「これだけバーディが取れたのは凄く良かった」と、手応えを語った。
好調の要因:修正したパッティングとチップインイーグル
彼の好調は、スコアの鍵となるパッティングにある。
● パッティングの修正:
「ショートパットとロングパットで同じストロークができるようにした」という修正が功を奏し、「パッティングの調子が良い」ことを自覚。グリーンとの相性もストロークの調子も「両方ですね」と自信を見せた。
● イーグルの衝撃:
12番(574Y)では、残り25ヤードからの3打目を52度で放ち、チップインイーグルを奪取。このビッグプレーが、厳しい風のなかでのスコアメイクを大きく助けた。
現在、杉浦は堀川未来夢らと並びパーキープ率94.444%でトップクラスの安定感を誇り、ドライビングディスタンスも297.60Yとツアー平均(287.61Y)を大きく上回る。彼は「あまり無理せず、なるべくボギーが出ないようにゴルフしたい」と、冷静なマネジメントで週末の優勝を目指す。
アマ最上位・小林匠

アジアパシフィックアマチュアチャンピオンシップでの小林匠(写真:AAC)
初日「64」で首位に立ったアマチュアの小林匠だが、2日目は「73」とスコアを落とし、トータル5アンダーでアマ最上位をキープするのが精一杯だった。
「今日はティーショットが悪くて、曲がってしまって耐えきれずボギーが多かったラウンド」と、スコアを落とした最大の原因をドライバーの乱調に求めた。
さらに、「正直疲れはあるけども、プロの世界では連戦というのは当たり前のことになってくるので、それを理由にスコアが悪いというのは言い訳にならないと思う」と、ストイックな意識を見せた。
しかし、トップの杉浦とは5打差とまだ優勝は狙える位置にいる。「明日に向けてしっかりドライバーの修正、ティーショットの修正をしていければ良いなと思います」と、週末の巻き返しを誓った。初日首位に立ったことで、「普段連絡してこない子とかも応援してくれていたり、いろんな所で見られているんだなと思った」と、注目度の高まりを実感している。
最年少プロ・加藤金次郎

日本アマチュアゴルフ選手権競技最終日にて(撮影/有原裕晶)
最年少プロの加藤金次郎は、2日目を3アンダー「68」で回り、トータル3アンダーで予選通過。「今年、下部のACNツアーで出させていただいた試合は全部予選通過ができた」と、安定した成績を残している。
彼の好スコアの裏には、直前の修正があった。
「今週来る前に、エイムポイントを習って、ラインが決めて打てるようになったのでそれが一つきっかけかなと思います」と、パッティングの改善を明かした。
加藤は「距離がそこまで長くないので、自分の強みの曲がらないドライバーでしっかりフェアウェイキープができて、100ヤード以内のショットをしっかりすればチャンスはあるなと思います」と、持ち前の正確性と巧みなマネジメントを武器に、週末の上位浮上を目指す。

