日本女子プロゴルフ協会の最終プロテスト最終日が7日、岡山県のJFE瀬戸内海GCで行われ、22人の女子プロゴルファーが誕生。オーストラリア出身の杉山ももは最終日68で回り、1アンダー15位タイで合格を果たした。

見事合格を果たした23歳の杉山もも(撮影/有原裕晶)
見事な逆転劇で合格を勝ち取った。
初日は100位タイ(6オーバー)、2日目を終えた時点でも96位タイ(10オーバー)。3日目が終わった段階でカットがあるため、厳しい状況に追い込まれながら、3日目に65をマークし3オーバーの46位タイに順位を上げ、最終日も68で回り、1アンダー15位タイで10オーバーからの大まくり。85人抜きで合格率2.9%の狭き門を突破した。
「頭が真っ白! (合格ラインが)2アンダーと思って今日は6アンダーぐらい出さないといけないなあと。最後、バーディパットが入らなくて、今はびっくりです」
静岡県出身の両親とオーストラリアに住み、小さいころは水泳や陸上に励んだ。12歳で地元ゴールドコーストでは平泳ぎで1位の運動少女だった。
高校卒業後ハワイ大学からパデュー大学に編入。ノーベル化学賞を受賞したゴルフ好きの故・根岸英一教授や人類初の月面着陸に成功したアーム・ストロング氏で有名な名門校で「ゴルフのために」スポーツ心理学を専攻。「集中できる」方法を学んだ。
ゴルフを始めたのは13歳。ドライバーの飛距離は245Yで憧れのプロゴルファーはネリー・コルダと宮里藍という。将来は「アメリカは一番強い舞台なのでそこは行きたいな」と大学を過ごした地でプレーする夢を持っている。
「笑顔を忘れずにがんばります」とまずは日本ツアーからプロゴルファーの道を歩み始める。

