TOTOジャパンクラシックは3日目を終えて、国内ツアーのルーキーと、米女子ツアーで戦うトッププレーヤーの優勝争いという“この試合”ならではの熱い展開となりました。
画像: ルーキーの荒木優奈が優勝すれば米ツアー出場権獲得

ルーキーの荒木優奈が優勝すれば米ツアー出場権獲得

トップに並んだのはルーキーの荒木優奈選手と畑岡奈紗選手。

荒木優奈選手は2024年度のプロテストを4位タイでクリア。今年ルーキーイヤーを迎えると、「ゴルフ5レディス」でルーキー優勝を果たし、出場32試合でトップ10入り11回と安定した成績を残し続けてランク9位につけています。

一方の畑岡奈紗選手は言わずと知れた現在の米女子ツアー勢のなかでもっともアメリカでの長いキャリアを誇る黄金世代。米女子ツアー6勝を誇りますが、2022年の4月以来勝利がありません。

さらに1打差3位には米女子ツアー2週連続優勝を狙う山下美夢有選手。さらに1打差の4位には国内ツアー4勝の佐久間朱莉選手。米女子ツアーで戦う日本勢VS国内ツアーのホープ&メルセデスランクトップの優勝争いという、ゴルフファンにはたまらないマッチアップが最終日は楽しめそうです。

大会の歴史を振り返ってみると、2000年台は絶対女王アニカ・ソレンスタムの5連覇もあり、日本人の優勝者は2007年大会の上田桃子選手ただ一人でした。

2010年台も海外勢の強さは際立っており、2011年に上田桃子選手が2度目の大会制覇を果たして以降は、米女子ツアー勢や、国内ツアーで活躍する海外選手たちが大会を席巻していました。

潮目が変わったのは2018年。畑岡奈紗選手が優勝を果たすと、翌2019年は鈴木愛選手が大会制覇。その後も2021年は古江彩佳選手、2023年は稲見萌寧選手、そして2024年は竹田麗央選手と、日本勢の優勝が顕著に増えてきています。

かつては海外勢が圧倒していた本大会ですが、この大会に勝つことで米女子ツアー進出へのきっかけを得る、いわば「TOTOルート」のようなものが確立されつつあるのです。

仮に荒木選手が大会を制した場合、翌年米女子ツアーに参戦するかどうかは定かではありませんが、その権利を得られることは今後のキャリアを考えるうえで非常に重要な選択肢になることは間違いありません。

日本の女子選手が毎年のようにメジャーを制し、世界のトップで戦うのがもはや“当たり前”になってきた昨今、本大会の重要度は年々増している印象です。

畑岡選手が勝てば2022年以来のツアー7勝目。山下美夢有選手が勝てばプレーヤー・オブ・ザ・イヤー獲得へ非常に大きな米女子ツアー3勝目。そして荒木選手、佐久間選手が勝てば、来年の米女子ツアー参戦という大きなチャンスを手にすることになります。

選手としてのキャリアにも大きな影響を与える大会最終日、必見です。

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