
中古のアイアンセット、どう選ぶ?(写真はイメージ)
ちょっとしたチェックが必要だ
クラブフィッター小倉です。今回は、アイアンについてです。今年の秋は、魅力的なアイアンが多数登場し、物欲が刺激されているゴルファーも多いと思います。とはいえ本数がそれなりにあるアイアンを買い替えるのは、勇気と先立つものが必要です。
そこで候補に入ってくるのが中古のアイアン。新製品が多く出る時期は、購入したゴルファーが使用していたアイアンを手放す時期でもあり、中古市場に掘り出し物がちょくちょく出現します。ニューモデルをチェックに行くかたわら、中古モデルも是非チェックしてみてください。思わぬところで次の相棒に出合えるかもしれませんよ。
アイアンを中古で買う場合に気を付けておきたい点がいくつかあります。傷などの程度はもちろんですが、前オーナーがカスタムしている可能性があり、購入前に標準スペックと比較して何が変わっているのかをチェックしておきたいところです。
最初にチェックしておきたいのがシャフトです。最近はメーカーカスタムが当たり前になってきていますので、純正モデル以外のシャフトが装着されていることは珍しくないですが、最低でもどんなシャフトなのか、重量帯、フレックス、クラブ長ぐらいは確認しておきましょう。
合わせてグリップも確認しておきたいところ。メーカー純正が装着されていても純正の軽量グリップも存在するので、バランスや総重量と合わせて純正と違いがあるかを確認しておくと安心です。ロフト角、ライ角は、是非ともチェックしておきたいところですが、パッと見では確認できないのがつらいところ。
フォージドモデルであれば、工房などで調整が可能なため、購入後に1回はチェックしておくことをお勧めします。鋳造モデルは、調整が難しいため標準のままの場合が多いですが、PINGのアイアンは、新規注文時に調整が可能なため、PING独自のライ角を表すシステム「カラーコード」を確認しましょう。
基本的にアイアンは、前オーナーがよほど雑な扱いをしていない限り、中古モデルでも長く使用できます。特に大手中古ショップでは、買取時にしっかりとチェックをしていますし、何か問題があった場合は、対応してくれることが多いので安心です。
その反面、オークションや個人取引の場合は、それぞれの取引時の契約によって変わってきますが、補償などはまずついておらず、リスクがあります。それぞれのメリットデメリットを把握しておけば、購入してから、後悔しなくてすみますよ。
