男子ゴルフの今季国内ツアー第21戦「ACNチャンピオンシップ」は9日に兵庫県・三木GC(7004ヤード、パー71)で最終ラウンドを行う予定だったが、降雨によるコースコンデション不良のため中止になり、54ホールの短縮競技となった。3日目に通算13アンダーで首位の杉浦悠太が今季初優勝となり、昨年の日本プロゴルフ選手権以来の通算3勝目を挙げた。来年日本で開催される米ツアー「ベイカレントクラシック」の出場権も獲得した。史上最年少で予選を通過した中学3年生プロ・加藤金次郎は通算4アンダー24位で初賞金61万5000円を獲得した。
画像: 「ACNチャンピオンシップ」で今季初優勝を飾った杉浦悠太(撮影/姉崎正)

「ACNチャンピオンシップ」で今季初優勝を飾った杉浦悠太(撮影/姉崎正)

雨で54Hに短縮競技

画像: ウォーターシャワーの祝福を浴びる(撮影/姉崎正)

ウォーターシャワーの祝福を浴びる(撮影/姉崎正)

杉浦が最終ラウンドを戦わずして今季初優勝をつかんだ。中止が決まった午前9時過ぎ、クラブハウス付近でツアー仲間から祝福のウォーターシャワーを浴びた。

「4日間やって優勝というのが一番気持ちいいと思うんですけど、優勝には変わりがないと思います。まずは今年1勝と思っていてここまで優勝できなかったので、かなり終盤になりましたけど、優勝できてうれしいです。ウォーターシャワーは寒かったですけど、優勝しないとやってもらえないので、うれしいですね」

今週は初日こそ4アンダー8位の滑り出しだったが、2日目に65を出して単独首位に浮上。3日目も68で回り、通算13アンダーで単独首位をキープしたまま最終日を迎えていた。

「(今週)一番よかったのはパッティングですね。だからこそ無理にピンを攻めずに安全なゴルフができました」

パッティングがよくなった要因としてはパターに錘をつけたことを挙げた。

「パターの錘を少し変えた。元々貼ってあったんですけど、もう一回しっかりつけたらよかったです」

今後は次戦の三井住友VISA太平洋マスターズ出場は決まっているが、その後は10月に1次を突破した米ツアーQスクール2次の受験に照準を絞る。

「海外に挑戦したい気持ちは去年からありました。今年は賞金ランクが思うように伸びなかったので、確かフェニックスの週に5位以内に入れば2次から行けるけど、そこに入れなかったらまったく行けずに終わってしまうので、最初(1次)から行こうと思いました」

画像: 今大会史上最年少の15歳185日で予選を通過した中学3年生プロ加藤金次郎(撮影/姉崎正)

今大会史上最年少の15歳185日で予選を通過した中学3年生プロ加藤金次郎(撮影/姉崎正)

今大会史上最年少の15歳185日で予選を通過した中学3年生プロ加藤は初めての決勝ラウンド最終日はプレーできなかったが、24位で生涯初の賞金となる61万円余りを獲得した。これをステップに今後の飛躍を目指す。

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