
カメラマンにボールが直撃!?(撮影/大澤進二)
【手元の位置がスライスで飛ばない原因】

構えたときに、クラブのグリップエンドがおへそを向くのではなく、左足側にクラブを傾けるとクラブを上げやすくなるという(撮影/大澤進二)
大宮国際カントリークラブの1番ホールはみやびさんがボギーで田中さんがパーでした。最初のホールで田中さんが気づいたポイントはアドレスでの手のポジション。グリップエンドがお腹を向くように構えているため、テークバックの軌道が不安定でした。極端な言い方とするとハンドレート気味の構えになっていたみやびさん。
田中さん曰く、スライスする原因の一つに軌道が不安定な点にあるとのことです。軌道が安定するようになれば、インパクトでしっかりボールをつかまえられるようになり、みやびさん憧れのドローボールも夢ではないと田中さん。
【スウィング中のヘッドの位置が感じられるように】

トップで左手の親指にシャフトが乗るようにアドバイス(撮影/大澤進二)
いきなりアドレスを変えることになったみやびさん。もちろん違和感満載のようですが、ポイントをしっかり頭に入れた上で、2ホール目となる大宮国際カントリークラブの3番ホールへ向かいました。
みやびさんのティーショットは右サイドのラフへ。一方の田中さんはややつかまえきれなかったもののドロー系のボールでフェアウェイをキープ。
みやびさんのセカンドショットは絶対的な信頼を寄せるユーティリティ。ラフからということもありややミスショットになりました。
それを見ていた田中さんは、みやびさんに2つ目のアドバイスをおくります。
2つ目の修正点はヘッドの上げる方向。トップで左手の親指にシャフトが乗るようにアドバイスをしました。
みやびさんはトップでの重さの感じ方が全然違うと驚きの様子。クラブの重さを感じられるようになったことで、スウィング中にヘッドがどこにあるのかがわかるように。言い換えれば、ヘッドがどこにあるのかが全くわからず振っていたため、振り遅れたり、カット軌道になったりしてもスライスになる原因が全くわからなかったということになります。
一方の田中さんは残り142ヤードを6番アイアンをちょっと開いて打ち、ギリギリオンに成功しました。
【2ホール目で心臓が止まるほどのハプニングが!】

アイアンショットが右にプッシュして、カメラレンズの横を通り過ぎた(撮影/大澤進二)
アドレスでの手元の位置とヘッドの上げ方。この2つのポイントを頭に入れつつ3打目地点に。残り距離は122ヤードでラフからでしたが、ここはミスショットに。続く4打目はまたしてもラフからで9番アイアンを選択しました。
修正ポイントを意識しながらのショットでしたが、ここでまさかのハプニング。ボールが右前方に構えていたカメラマンさんの右脇スレスレに。あわや打球事故になるところでしたが、ギリギリですり抜けました。しかも、スレスレに飛んだボールをカメラマンさんはしっかり写真に収めていたのがこれまたすごい。さすがはプロという感じでした。
みやびさんもびっくりで大パニック。本当に当たらなくてよかったと泣き出しそうでした。
アドレスや上げ方を変えたことで違和感たっぷりの中でのアクシデントでしたが、この違和感を克服しなければ上達への道を進むことはできません。まだまだみやびさんの上達の旅は始まったばかりです。


