女子ゴルフの今季国内ツアー第34戦「伊藤園レディス」最終日が16日、千葉県・グレートアイランドC(6769ヤード、パー72)で行われ、通算3アンダー42位から出たルーキー吉田鈴は2バーディ、3ボギーの2アンダー41位にとどまった。メルセデス・ランキングはシード圏外の51位へ後退。出場資格のある今季最後の試合「大王製紙エリエール」で初シード獲得へ巻き返しを目指す。

伊藤園レディスでメルセデス・ランキング50位から51位に後退した吉田鈴
無理に笑顔を作って見せる姿が痛々しかった。
最終日のゴルフは不満の残る内容だったが「来週へ向けての課題がいっぱい出たので、よかったなと思いたい。課題は8番、9番アイアンの縦距離が合わなくてチャンスホールで(バーディを)取れず、伸ばし合いについていけなかったことです」と自己分析した。
実は今週は手負いの状態でプレーを続けていた。大会前の火曜日の朝、目が覚めると強い首痛を感じて動けなかったという。すぐに医療機関で診察を受けると、自身がオープンウィークだった前週のトレーニングによる筋疲労との診断を受けた。今週は治療を受けながらプレーだったが、それでも予選を通過できたことは収穫だった。
「予選を通過できたことはよかったけど、首をけがしていたので、感覚が鈍かった。今(の時点で首の状態)は20%くらい」
来週は出場可能な試合の今季最終戦となる大王製紙エリエールレディス(20日開幕、愛媛県・エリエールGC松山)で、当面最大の目標としている初シード確定がかかる。今大会後のメルセデス・ランキングは大会前の50位から51位に後退し、今週は今季最大の踏ん張りどころなる。
「自分のできる範囲で今できる最大の力を出すしかない。調子は上がってきているので、いいときの感覚を取り戻したい」
固い決意で前を向いた。
