グリーン周りのアプローチでダフリのミスをしないためには「アッパー軌道で打つのが良いですよ」と山本太郎プロ。今度はトップが出てしまいそうだが、果たして効果のほどは? シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

体と腕、クラブを連動して動かすにはアッパーで振る意識がちょうどいい

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを作るのって結局はグリーン周りじゃないですか。アプローチが上手くいかないとスコアは作れないわけですが、やっぱアプローチって難しい。絶好のライからでもダフったりして、なんであんなに上手くいかないんでしょうか。週刊ゴルフダイジェスト11/25号に「寄せはアッパー軌道!」という記事がありました。「これがアプローチの真実です」とも書かれています。一体どんな打ち方なのでしょうか。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/11/25号で特集されていた「ダフらないアプローチのコツ」を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/11/25号で特集されていた「ダフらないアプローチのコツ」を実践!

この記事で指導をしてくれている山本太郎プロは、ダフらないアプローチはアッパー軌道だ! と言っています。ちょっと待ってくださいよ、アプローチってどちらかというとダウンブローだと僕は思っていました。アッパー軌道だと今度は逆にトップしちゃったりしないのでしょうか?

山本プロが言うには、ダフリの原因はボールの左側、つまりフォロー側の意識が低いからだということです。ボールにきっちりと当てようとするのでボールを右足寄りに置いてしまい、ヘッドの入射角が鋭角になってしまうんですね。そのためにエッジの刃から入りやすくなってしまいダフるんです。

またそれを嫌がって体や手元が浮いてトップしてしまうということなんです。大事なのはフォローでヘッドがスッと走ることなんだそうです。そのためにまずはアドレスでのボール位置をやや左足寄りに置くこと。手元の位置は左足内ももあたりに置きます。

画像: (左)ボールを右足寄りに置きボールに当てようとする動きをするとリーディングエッジが刺さる。(右)ボール位置は左足寄りに置いて構え、手元は左足内ももあたりに置く

(左)ボールを右足寄りに置きボールに当てようとする動きをするとリーディングエッジが刺さる。(右)ボール位置は左足寄りに置いて構え、手元は左足内ももあたりに置く

そして構えてからインパクトまで手元の位置はなるべく目標方向に倒さず、ハンドファーストの形にならないようにするすることが大事だそうです。そうするとヘッドが先行する形でインパクトを迎えるのでヘッドの入射角が鈍角になり地面に刺さりにくくなるんですね。

打ち方ですが、これがポイントでヘッドをアッパーに動かすというんですよね。アッパー軌道だとトップのミスが出そうに感じてしまうのですが、体と腕、クラブを連動して動かすためにはアッパーで振る意識がちょうどいいそうなんです。アッパーに振れればフェース面にボールが乗るので、打ち出し角やバックスピン量が常に一定になり距離感も合いやすくなるということなんですね。

アッパーに振るには、まず右肩を下げながら振り下ろすことだそうです。そうすることでヘッドの入射角が鈍角になります。インサイドアウトに振るような感覚を持つと、より入射角が緩やかになり、ボールを包み込むように振れることで距離感も出しやすくなるということです。

画像: 右肩を下げながら振り下ろすと入射角が緩やかになる

右肩を下げながら振り下ろすと入射角が緩やかになる

そして左手をインパクトからフォローにかけて引っ張り上げる感覚で振ります。イメージ的には飛行機が離陸するように緩やかに左手を動かす感じだそうです。

画像: インパクトからフォローにかけて左手を引っ張り上げるように振る

インパクトからフォローにかけて左手を引っ張り上げるように振る

この時に注意することは、手首の角度をキープしておくこと。この角度が崩れてしまうとダフリます。スウィング中はグリップエンドがずっとみぞおちを指すようにすると、体の回転とヘッドが同調して動くので、それも大事だそうです。

画像: グリップエンドがずっとみぞおちを指すように意識する

グリップエンドがずっとみぞおちを指すように意識する

早速アッパー軌道のアプローチを試してみましたが、最初はやはり違和感がありますね。今まではダウンブロー気味に打っていたので、かなりすくい打ちをしているような感覚があってちょっと怖いです。トップのミスも出てしまいましたが、これは左手首が甲側に折れてしまったからでした。フォローまで手首の角度をキープするイメージを持つとトップのミスはなくなりました。

画像: 左手首が甲側に折れてしまうとミスになる

左手首が甲側に折れてしまうとミスになる

アッパー軌道といっても緩やかな感じなので、慣れてくるといい感じにボールがフェースに乗るようになってきますね。少しインサイドから入れると確かに入射角が鈍角になるし、上手くボールが乗る感覚があります。この打ち方だとリーディングエッジが刺さることがないのでダフリのミスは無くなりますね。インパクトも結構安定するし、慣れてくればかなり距離感も安定しそうだと思いました。

画像: 手首の角度をキープしたまま緩やかなアッパー軌道で打てると、しっかりフェースに乗ったアプローチができました

手首の角度をキープしたまま緩やかなアッパー軌道で打てると、しっかりフェースに乗ったアプローチができました

最初はアッパー軌道のアプローチってどうなの? と思いましたが、これは意外といいんじゃないかと思いました。ボール位置と絶対にハンドファーストにならないというポイントが大事ですね。あと手首の角度を変えないということも。これらを守っていればソールがしっかりと滑ってくれるので、ダフリのミスは出なくなるし、インパクトも安定すると思いました。ザックリ病に悩んでいる人は試してみると、かなりアプローチが良くなるんじゃないでしょうか。

この記事では斜面から打つ場合の対処法やアッパー軌道で振るためのドリルなんかも紹介されていますので、気になる方はチェックしてみてください。

バックナンバーはこちらから

This article is a sponsored article by
''.