右に振るイメージを持ってみよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スウィングでよく言われるのが「下半身リード」という言葉ですが、これがなかなかできないんですよね。これができれば飛距離も伸びるのでしょうが、どうしても上半身と下半身が一緒に動いちゃう。月刊ゴルフダイジェスト12月号の連載「読者記者がゆく。」にちょうど下半身リードがうまくできないという悩みを相談している方がいたので、そのアドバイスを僕もやってみることにしました。

月刊ゴルフダイジェスト2025/12号で特集されていた「下半身リードのコツ」を実践!
この記事で指導をしてくれている廣長恭平プロによると、やはり飛距離を伸ばすには体の捻転と下半身リードが必要だということです。相談者はインパクトがアドレスと同じような形になっていて、上半身と下半身が同じ方向に同じスピードで動いているということでした。この動き方だと飛距離が出ないということなんですね。これ、まさに僕もこんな感じのスウィングになっていると思います。相談者も言っていますが、下半身だけ単独で動かすというのが難しいんですよね。
廣長プロによると、相談者はクラブを左に振ろうとしていることが下半身リードにならない理由だと言っています。これを「右に振る」ようにするだけで、上半身と下半身の動く速度を変えられるそうなんです。
その動きを体感するために、まずは両手でボールを持ちターゲット方向に投げてみます。ターゲットよりも左方向に投げようとすると、上半身が動き出すタイミングが早くなり結果的に上下が一緒に動いてしまいます。しかしターゲットよりも右に投げようとすると、切り返しで一瞬胸が止まり、上下の回転に時間差が生まれるんです。また前傾角度もキープしやすくなり、フォローでは遠心力でしっかりと腕が伸びるということなんです。

(左)左に投げようとすると上下が一緒に動いてしまう。(右)右に投げようとすると上下の回転に時間差が生まれる
実際にボールを持ってやってみましたが、確かに右にボールを投げようとすると上下の回転に時間差が生まれる感覚がわかります。前傾角度もキープできるし、なんだかとてもいいスウィングになるような気がします。

実際にボールを右に投げてみると、胸が開かず勝手に上下の回転に時間差が生まれました
今度はクラブを持って同じイメージで振ってみます。インパクト以降に右にヘッドを出すように振っていくと、ボールを投げている時と同じように上下の回転に時間差が生まれ、下半身リードで振れている感覚がありますね。腕だけではなく胸とクラブを右に振っていくという感覚が大事ということです。

クラブを振る時もターゲットラインよりも右にヘッドを出すように振ると上下の回転に時間差が生まれる
ボールを打つときにできるドリルも紹介されていたのでやってみました。それは仮想ボールを右手前に設定して打つというもの。実際に打つボールよりも20センチほど手前(右足寄り)に仮想ボールをイメージし、それを打つイメージでスウィングすると自然とクラブを右方向に振れるということです。

実際に打つボールの20センチくらい後ろに仮想ボールをイメージする
やってみました。仮想ボールを本当に置いてしまうとヘッドに当たってしまって危ないので、コインとかマーカーみたいな薄いものを置いたほうがいいと思います。その仮想ボールを打つつもりで振ると、確かに胸の開きが遅くなり、右にクラブを振るということが自然とできますね。そのことで勝手に上半身と下半身の回転に時間差が生まれます。この感覚が下半身リードということなんですね。

仮想ボールを打つイメージでスウィングすると胸が開かず、上下の捻転差ができる感じがします。実際にやるときにはボールを置くと危ないので、マーカーとかにしましょう
ボールを打ってみても、今までよりもつかまる感覚があるし、厚い当たりになる感じがします。これは練習の時だけじゃなく、コースでショットする時も仮想ボールをイメージして打つよいいと思いました。もしくはショットの前に、仮想ボールをイメージした素振りを何回かするというのも効果がありそうです。
今回、下半身リードをするためのイメージやドリルをやってみましたが、かなり効果があると思いました。今までは下半身リードというと、下半身の動きを早くするなどのイメージを持っていましたが、今回のように振る方向をイメージすることで、結果的に下半身リードになっているというのはとてもいい方法だと思いました。実際にボールのつかまりも良くなるので飛距離アップにはつながりそうな気がします。同じような悩みを持っている人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。


