
米女子ツアー最終戦2日目、10アンダー3位の畑岡奈紗(撮影/大澤進二)
それでも畑岡選手に年間女王の可能性が“大いに”あるのは、米女子ツアーのシステムによります。米女子ツアーのポイントレースの名前は「Raceto CMEグローブ」。あくまでも最終戦である「CMEグループ ツアー選手権」への出場権を賭けた争いという位置付け。
その最終戦には60名が出場できるのですが、その60名は完全に横一線。勝った人が年間女王なのです。そこまでの賞金レース1位の選手も、60位の選手も等しくチャンスがある。そこに大きな特徴があります。
このビッグチャンスをとらえようとしているのが畑岡奈紗選手です。最終戦の2日目を終えてのスコアは10アンダー3位タイ。トップのティティクルは14アンダーですので、4打差を追走する形となっています。
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x.comさて、この試合に勝って得られるのは年間女王の称号だけではありません。本大会の優勝賞金は400万ドル(約6億2849万円)と破格中の破格。ビッグマネー獲得のチャンスでもあります。
ちなみに、畑岡選手の今シーズンの獲得賞金は131万9999ドル(約2億740万円)。つまり今大会の優勝賞金は畑岡選手のシーズン獲得賞金の3倍。仮に優勝となれば、今シーズンの獲得賞金は8億円超えるということになります。
もちろん、この“優勝賞金6億円チャンス”はすべての選手にまだチャンスが残されています。
日本勢の上位選手を見てみると、唯一プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの可能性を残す山下美夢有選手が岩井千怜選手とともに5アンダー21位タイ。戴冠へ、明日以降はビッグスコアが求められます。
また、岩井明愛選手は6アンダー18位タイ、竹田麗央選手は7アンダー13位タイで週末のプレーを迎えます。
今シーズンの米女子ツアーは残り36ホールのプレーを残すのみ。最後に笑うのは一体誰になるのでしょうか。
