地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載84回目は、本試打企画31回目に掲載されている『InterCross by TRPX』の岡野友和さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はTRPX製「U-016」ヘッド×「HYBRID-7」シャフトがオススメとのこと。

工房店主の岡野さんが特徴を語る

「今回オススメするのは、TRPXオリジナルヘッドの『U-016』です。このヘッドは球の高さとつかまりを高めて、そこに寛容性をプラスするイメージで作りました。4番ユーティリティはシャフトの先端を0.25インチチップカットしてシャフトの動きを若干抑えています。また3番などの長い番手は球が上がりやすく飛距離が出るようにチップカットをせずに挿すことも多いです。短い番手ほど先端のカット量を多くすることで、中~長距離をしっかり狙っていけるように作っています」

画像: TRPX製「U-016」の4番(21度)ユーティリティ、「HYBRID-7」

TRPX製「U-016」の4番(21度)ユーティリティ、「HYBRID-7」

「シャフトの『HYBRID-7』は、ボールを拾いやすいようにシャフトに動きを持たせ、ヘッドスピードが出ない方でもしっかりとボールが上がってくれるような味付けになっています。また、やや重ためとなる80g~90g台では設計が異なり、やや剛性感を高くして暴れないようになっています。ヘッドスピードの速い方や、方向性や操作性をより良くしたい方にオススメです。シャフト選びは意外と難しい所でもありますので、是非フィッティングに来ていただければご自身に合うシャフトが見つかると思いますよ」と岡野さん。

TRPX製「U-016」×「HYBRID-7」の印象を堀越プロに聞いた

「今回はTRPX製『U-016』の4番(21度)ユーティリティと、シャフトも同メーカーの『HYBRID-7』というユーティリティ専用シャフトの組み合わせです。まずはヘッドの『U-016』ですが、やや広めのソール幅とやや大きめのFP値があることによって、寛容性と球の上がりやすさを両立させています。アドレス時の見た目はとてもシンプルで、オーソドックスな顔つきが構えやすく、逃げ過ぎずスクエアな見た目は非常に安心感があります。次にシャフトの『HYBRID-7』ですが、非常にクセが無く万人に合いやすい味付けだと思います。切り返しでのもたつきや、先端剛性を強くすることでインパクト付近で暴れる心配もなく、思い切って振り抜くことができそうです。メーカー資料によると、重量によって『耐衝撃素材(高打ち出し・高反発)』と『高曲げ素材(操作性)』の配分を変えているらしく、『HYBRID-7』は1対1の配分で、操作性を持たせながら高弾道で運んでいけるような設計のようです」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

実際に試打を開始!

「実際に打った感想としては、シャフトがとてもシンプルな動きでスチールシャフトのような動き方が特徴的でした。自分の好きなタイミングで切り返せるような感覚と、インパクトで球を押していける感覚が非常に素晴らしいと思います。ヘッドに関してもやや大きめなFP値と低重心化でしっかりと球が浮いてくれますし、適度なつかまり感があるので右へのミスを恐れずに打てると思います。球が上がりきらない人や、スライスが嫌な方にとてもオススメできるクラブだと思います」

※ドライバー換算HS42m/sの試打データ
●キャリー/179.7Y
●総飛距離/194.1Y
●スピン量/4141rpm
●落下角/42.1度

総評

画像: 「ソールの抜けが良さそうですね」(堀越)

「ソールの抜けが良さそうですね」(堀越)

「今回の『U-016』×『HYBRID-7』の組み合わせは、双方の特性が見事に噛み合い、適度なつかまりとグリーンを狙える高弾道を実現するクラブでした。ユーティリティは距離の長いパー3や、刻むときにも使用すると思いますので、直進性の高いこのクラブはミスを気にせず安心して打つことができると思います。ヘッドスピードが速い方にはシャフト重量を重くしたりウェイトを調整するなど、工房店主さんと自分だけの1本を作り上げる魅力もありますね」(堀越)

THANKS/クレアゴルフフィールド

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