
冬ゴルフを楽しむための心構えとは?(写真はイメージ)
正しい状況判断で楽しい冬ゴルフを!
だいぶ季節が進んできて、ゴルフ場のコンデションも少しずつ冬仕様に変わってきていますね。自然の中で行うゴルフゲーム。季節ごとの変化を楽しむとともに、コンデションの変化にも対応していく事が求められます。
気温が低くなってきて、飛距離も落ちる上、芝も休眠期に入ってきてボールが沈んだライに止まっている事も多くなり、なかなかスコアがまとまりにくくなってきます。
今回は、そうした変化に対する技術的な対処法、ではなく、そうした時期のゴルフを楽しむためにお勧めしたい心構えについてお話ししていきたいと思います。
普段からなかなか上手くいかないゴルフというゲーム。なんとか意図した通りのプレーをしようとゴルファーは躍起になって取り組むわけですが、今から打とうとするショットがどれほど難しいのか、どんな結果だったら合格点と言えるのか。これをしっかり認識しているかどうかが、ゴルフを楽しみ、上達を目指す上でとても大切な要素だと考えています。
たとえば、つま先下がり、左足下がり、薄芝のラフという、特に冬にはしんどい、ボールが上げられない要素満載のライにボールが止まったとします。これではプロレベルでもきれいに高いボールを打つ事は難しく、多くのアマチュアはボールに当てるだけで精一杯。そんなシビアな状況です。
ここで、「何が何でもグリーンオン」と考えていては、身体も心も窮屈になる上、乗らなかった時に「酷いスウィングをした」とか「乗せようと思って乗せられなかった」というマイナスの体験だけが心に残る事になります。
逆に、「この状況ならミスヒットでもいいから、次のアプローチでカバー出来るところまでいってくれたら御の字、合格点」。このくらいの気持ちでショットに臨んでいれば、同じくグリーンを外したとしても、次打に向かうメンタルには天と地程の違いが生まれます。
もう一つたとえを言うと、バンカーでのライ、左足が少しでも高いライなら少々アゴが高くてもなんとかなりますが、わずかでも左足が低くなるライだと難易度は途端に高くなります。前者なら、「寄せてやろう」と思えても、後者なら「脱出が出来れば良し」と切り替えられたらきっと結果も良くなります。
こんなふうに、正しくボールの状況を見極める事で、一打ごとの目的が明確になる上、気持ちの負担を軽くすることが出来ます。
その時置かれた状況で、自分の出来るショット、見込める結果はどれくらいなのか。一打一打これを意識する事で、自分を追い込まず、自分なりのミスに対する許容範囲の中でプレーする。これによって気持ちをポジティブに保つ事が出来ると考えているのです。
よりシビアな状況で打たされる事が増える冬ゴルフ。それを愉しい時間にするために。少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
