「JLPGAツアー選手権リコー杯」は出場人数40名と限られたフィールドで、その出場資格は今季のJLPGAツアー優勝者、USLPGAツアー優勝者でJLPGA会員、ロレックス(世界女子)ランキング50位内のJLPGA会員、それにプラスして出場選手が40名に満つるまでのメルセデス・ランキング上位者となっています。

国内女子ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」が開催される宮崎カントリークラブは、フェアウェイが狭くなり厳しいセッティングになっている
国内ツアーの複数回優勝者が佐久間朱莉、神谷そら、河本結選手の3名だったこともあり、優勝者は29名、米女子ツアー組からは「TOTOジャパンクラシック」で優勝した畑岡奈紗、ロレックス(世界女子)ランキング23位の岩井明愛、同37位の勝みなみ選手らも参戦するため、国内ランキング上位者からは桑木志帆(MR8位)、小林光希(MR18位)、佐藤心結(MR20位)、イ・ミニョン(MR23位)、藤田さいき(MR24位)、山城奈々(MR26位)、阿部未悠(MR28位)、永井花奈選手(MR30位)の8名だけとなっています。
2戦目の「Vポイント×SMBCレディス」で優勝した吉田優利選手は、ナショナルチームのヘッドコーチであるガレス・ジョーンズ氏と朝から練習場と練習グリーンでみっちり練習してから9ホールをラウンドしました。
ラウンド後の囲み会見では「調子は悪くないかなというのは続いているし、今週は結構練習量をこなしているので、そこがしっかり良い感じに出てくれたら」と話します。
練習場では重心の位置や頭の位置など、細かい部分をチェックしていました。吉田選手らしい軽いドローボールでボールを打つ音も乾いた良い音を聞かせてくれました。

ナショナルチームのヘッドコーチであるガレス・ジョーンズ氏とみっちり練習をこなした吉田優利
コースの印象を聞かれると「今年はかなりフェアウェイが絞られていて、ラフが深いなという印象です」との答え。コースを見て歩きましたがドライバーでの着弾地点が狭く絞られているように感じましたし、ラフも深さがあり、グリーン周りも含めて硬いコーライグリーンにボールを止めるにはフェアウェイキープがカギになりそうです。

グリーン周りのラフも深くティフトン芝も混じり距離感が難しい
アメリカでのシーズンについては「パッとしない1年。ゴルフ自体は前進しているし、成績も大幅に良くなったとはいえ、特に良くも悪くもなかったというか……。その週、とりあえずやりきって1年ここまで来たという感じです」とまとめました。
西郷真央、山下美夢有の2選手が海外メジャーで優勝し、竹田麗央、岩井明愛・千怜選手も優勝を飾るなど同世代や下の世代の活躍もあり吉田選手の実力をもってすれば納得できるシーズンではなかったはずです。良い形でオフに入るために今週エントリーしたとも話し、「成績を求めつつ、来年に向けて良い終わり方をしたい」と今週に懸ける思いが感じられます。
米女子ツアーの最終戦に出場した畑岡奈紗、岩井姉妹らは明日のプロアマ大会からコースに入る模様です。明日も現地からのレポートをお届けします。
写真/中村修
