14代目のゼクシオ、「ゼクシオ14」シリーズがついに登場(11月22日発売)した。ドライバーのモデルは2つ、ゼクシオ14とゼクシオ14+(プラス)。コンセプトは“一撃の飛び”。フェースの素材に、強度と粘りを併せ持った新チタン材「VR-チタン」を世界初採用したことで初速性能が飛躍的に向上したという。その実力を追った。

【解説】これがゼクシオ14の飛びのメカニズム

新素材VR-チタンによって作られた「ULTiFLEX」フェースがゼクシオ14の飛距離性能を支える最大の特徴。VR-チタンは従来のフェース素材より強度が42%高く、同時に粘り強さも持つ新チタン材。この新素材によりフェースをとことん薄くすることに成功。さらにフェースのエッジ周辺の剛性を高め、エッジ後方のボディ部分を薄肉化したことで、インパクト時にフェースとボディが大きくたわみ、そのエネルギーを効率良くボールに伝えられるようになっている。高初速エリアが従来モデルより大幅に拡大、フェース中央部の“一撃の飛び”を生むエリアが183%拡大、その周辺部の高初速エリアも151%拡大した。これが驚異的なボール初速性能と一撃の飛びを生み出す。

〝一撃の飛び〞の検証結果ボール初速がどのHS帯でも圧倒的に速かった

画像1: XXIO14の‶一撃の飛び″大検証。王者復権へのカギ、新素材フェースの性能が想像以上に凄かった!

試打&解説 鈴木悠介プロ

ギアに精通し、過去に12代目、13代目のゼクシオも試し、その性能を熟知する。2016年プロ入会、インドア練習場「08ゴルフ倶楽部in九十九里」でゴルファーを指導中

試打方法:ボールはスリクソンZスターXV。弾道測定器OK on GOLFで計測。各テスト7球打ち、上下2球を省いた5球の平均値を掲載

ゼクシオ14を試打。「とにかく速い! ボール初速が出ます」

画像: 【XXIO14】「見た目はゼクシオらしい後方が丸いフォルムで、つかまってくれそうな安心感のある顔です」(鈴木プロ)

【XXIO14】「見た目はゼクシオらしい後方が丸いフォルムで、つかまってくれそうな安心感のある顔です」(鈴木プロ)

画像: 【XXIO14】「ややアップライトで銀色のフェース面がしっかり見えます。今回からネックが調整機能付きタイプになりましたが、目立たないから気になりません。言われなければ気づかないのでは」(鈴木プロ)

【XXIO14】「ややアップライトで銀色のフェース面がしっかり見えます。今回からネックが調整機能付きタイプになりましたが、目立たないから気になりません。言われなければ気づかないのでは」(鈴木プロ)

早速、ゼクシオ14(ロフト10.5度/MP1400シャフト/S)から試打を開始。まずはヘッドスピード42m/s台のテストを終えて、鈴木プロの感想を聞いた。

「このヘッドスピード帯で初速62.1m/sは、はっきり“超高初速ドライバー”と言えます。飛距離は250ヤード超え。ヘッドスピードに対してボール初速が出るのでミート率平均が1.48と高水準。新素材フェースの威力が反映されていて、このスピード感こそゼクシオ14の特徴と感じました。打感は弾く感じで“カキン”というゼクシオらしい音。サイドスピンが左287、左997、左555……とフック回転が続いて表示され、スライスは出ません。ゼクシオ14はドローで飛距離が伸びるドライバーです」(鈴木プロ・以下同)

次に、鈴木プロ本来のヘッドスピード48.9m/sでテスト。ボール初速74.6m/s、トータル313.8ヤードをマーク。

「初速がとにかく出ます。このスピードでこのスペックを打つとフック要素が強くなりますが、今回のゼクシオ14はカチャカチャで弾道調整できるのが良いですね。速く振ると打音が〝カキン〞からシックな音に変わりました」

そのネック調節機能でロフトを変更、10.5度からマイナス1.5度の9度でテスト。「見え方がつかまり系からスクエアな顔に変わり、個人的には打ちやすい。中弾道の程よいドローで、いいですよ! それなりに振れる人はゼクシオ14のロフトを立てると、しっかり振って飛ばせそう。一撃の飛び、出ます」

反対に、ロフトをプラス1.5度の12度に変えてテスト。「これは何をしても右に行っちゃうという人に試してもらいたい。球が高く上がって、キャリーも出ます。初速も出ています」

最後にカスタムシャフトのひとつ、スピーダーNXゴールド(50S)を挿してテスト。シャフトの挿し替えができるのもゼクシオ14の利点の1つ。

画像: XXIO14の試打データ

XXIO14の試打データ

「安定して振れるから、叩きたい人にいいと思います。初速性能をさらに発揮させられるはずです」

画像2: XXIO14の‶一撃の飛び″大検証。王者復権へのカギ、新素材フェースの性能が想像以上に凄かった!

【KEY TECHNOLOGY】ニューアクティブウイング

空力性能を上げる「ニューアクティブウイング」。クラウン側だけでなくソール側にも施され、スウィングの再現性を高めてくれる。ゼクシオ14+も、もちろん搭載している

ゼクシオ14₊は高初速に加えて操作性能も高い

画像: 【XXIO14+】「同じゼクシオ14シリーズでも見た目は別物。ゼクシオ14+はマット仕上げで精悍さがある。フトウ寄りがやや逃げ気味ですが、フェース面はほぼスクエア。ヘッド後方の輪郭がヒール寄りにボリュームがあり、ゼクシオ14とはまた違ったつかまり顔です」(鈴木プロ)

【XXIO14+】「同じゼクシオ14シリーズでも見た目は別物。ゼクシオ14+はマット仕上げで精悍さがある。フトウ寄りがやや逃げ気味ですが、フェース面はほぼスクエア。ヘッド後方の輪郭がヒール寄りにボリュームがあり、ゼクシオ14とはまた違ったつかまり顔です」(鈴木プロ)

画像: 【XXIO14+】「フェース面がブラックなので締まって見えます。少しハイバックなのも特徴です」(鈴木プロ)

【XXIO14+】「フェース面がブラックなので締まって見えます。少しハイバックなのも特徴です」(鈴木プロ)

今度はヘッドを替えてゼクシオ14+(10.5度)。藤倉シャフトと共同開発したスピーダーNX DST for XXIOという標準シャフトのSフレックスでテスト。ヘッドスピード42m/s台から。

「打音がシックな音で、ゼクシオ14の音と違います。ヘッドに重みがあって振り感がしっかりしています。ボール初速は変わらず高初速。打ち出しが若干低く、つかまりがゆるやか。ドローよりもストレートが続くドライバーです。続けて、通常のスウィングで打つと、ボール初速73.9m/sで、飛距離は312.8ヤード。ドロー一辺倒ではなく操作性もあるので、自分が使うならこっち(ゼクシオ14+)ですね」

次にスピーダーNXゴールド(50S)に替えてテスト。

「この組み合わせではアスリートドライバーの感触が出てきます。とはいってもスリクソンよりはやさしくて、ボール初速も相変わらず速い。フェードも打てるので普通に使いたくなる。女子プロに人気が出そうなスペックです」

画像: ゼクシオ14₊は高初速に加えて操作性能も高い

2つのゼクシオを打ち終えた鈴木プロ。率直な感想を聞いた。

「2モデルとも、ボール初速の性能に加えて、スピン量の安定感がピカイチ。どのヘッドスピード帯でも2000回転の後半からブレることがない。言い換えれば、飛び方の安定感もとても高いということ。“一撃”どころか“毎回一撃”と評したくなりました」

画像3: XXIO14の‶一撃の飛び″大検証。王者復権へのカギ、新素材フェースの性能が想像以上に凄かった!

ついに両モデルとも!ネックのカチャカチャ機能

ゼクシオ14とゼクシオ14+にはQTS(クイックチューンシステム)というネック調節機能が搭載され、ロフト・フェース角・ライ角を12通りのポジションに調節可能。ゼクシオ14はショートホーゼル構造、ゼクシオ14+は中空構造にすることで、従来構造から約2グラム軽量化。これにより重心設計の自由度が広がり、両モデルの飛距離性能と寛容性を高めている

“一撃の飛び”の検証結果女子プロのゼクシオ14評価

女子プロへのテスト&フィッティングも進んでいる。10月某日、ツアーの合間にテストしたプロによるゼクシオ14評価

画像4: XXIO14の‶一撃の飛び″大検証。王者復権へのカギ、新素材フェースの性能が想像以上に凄かった!

菅 楓華 ゼクシオ14+(9度)×テンセイブルー(50S)

マット仕上げでヘッドの据わりも良く、この顔、好きです。球の高さと強さが理想通りで、アゲンストにも強い球が出ました。今のエースのスリクソンTRよりもつかまりが良く、右へのペラ球がまったく出ないのもいいですね

画像5: XXIO14の‶一撃の飛び″大検証。王者復権へのカギ、新素材フェースの性能が想像以上に凄かった!

入谷 響 ゼクシオ14+(9度→8度)×テンセイオレンジ(60S)

ヘッドの重みを感じられて違和感なく振れて、打感はパーンッて弾く感じがあって好感触です。打音は抑えられていて、マットな見た目も好きです

【番外編】ゼクシオ14はゼクシオのボールだともっと飛ぶ!?

画像1: 【番外編】ゼクシオ14はゼクシオのボールだともっと飛ぶ!?

キャリーで5ヤード差は大きい

試打者は引き続き鈴木悠介プロ、試打クラブはゼクシオ14(10.5度/MP1400・SR)。各7球打ち、上下2球を除いた5球の平均値で比較。まずはヘッドスピード38m/sから。

画像2: 【番外編】ゼクシオ14はゼクシオのボールだともっと飛ぶ!?

「ゼクシオ ハイパーRDボールのインパクトは、軟らかさを感じて球に高さが出ました。ZスターXVは金属感の強い打音でやや硬さを感じます。球が低く、キャリーで見るとゼクシオRDが約5ヤード前に行きました。谷越えや打ち上げホールでキャリー5ヤードの差は大きいです。ヘッドスピードを42m/sまで上げた比較だと、キャリーの差は1.7ヤードとわずか。この結果を見ると、ヘッドスピードが40m/sよりも遅い人はゼクシオ ハイパーRDのほうが飛ばしに有利だと言えます。フェアウェイウッドやミドルアイアンのキャリーも変わると思います」

写真/三木崇徳(スタジオ&試打)、有原裕晶(ロケ) 協力/スマートゴルフ市川真間銀座通り店、ヌーヴェルGC

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