セントアンドリュース・オールドCの大規模改修が始まったが、改修ディレクターである設計家、マーチン・イーバートから届いた手紙を紹介しよう。
画像: イーパートがセントアンドリュースオールドCの改修を設計

イーパートがセントアンドリュースオールドCの改修を設計

イーバートは全英オープン開催コースのリニューアルをR&Aから依頼されることが多く、日本では廣野GCをチャールズ・H・アリソン設計当時に原点回帰させた、現在のトップ設計家だ。

話を聞いたのはリンクス研究家であり、R&A会員でもある武居振一氏。改修の具体的な真意をイーバートに問うた。

「11月に入ると早速、改修工事のマーキングを行いました。今回の改修の目的はいくつかのホールを少し長くして難度を上げるとともに、パー5の5番ホールでティーショットからグリーンに届きにくくすることで、プレーのペースを改善することです。また6番、10番、16番ホールにはいくつかのバンカーが新設され、2番ホールのバンカーはフェアウェイ側に移動されます。もっとも注目すべきプロジェクトは16番ホールのプリンシパルズノーズ左側のフェアウェイの復元です」とはイーバート。

この16番に今回の改修の真意が詰まっているというのは武居氏。

「1998年、私がプレーした時、左側が通常ルートでした。右側は危険なので、アマチュアは刻むことが必要だと当時の帝王ニクラスは言っていました。復元後は左側が広くなるので、ボギープレーヤーにも楽しめるホールに。つまり“ボギールート”ができるということです」

R&A最高経営責任者のマーク・ダーボンは「私たちの指針はシンプル。あらゆるレベルのゴルファーに公平で楽しい体験を提供したい」と。つまりは世界のトッププロも、アマのダッファーも同様に、同じ土俵で共存できるというのが重要であり、今回の改修の真意であるというのだ。

1899年から2015年まで幾度も改修を繰り返してきたオールドCは、難コースの修復とデイリーゴルファーのための調整が行われてきた。

「600年の歴史を誇るオールドCさえ立ち止まらず時代に応じた変化を追求しています。一方で、美的デザインも大事にする。先人たちとの対話を交わしながら変化を続けるオールドCはやはり、オンリーワンとして存在し続けていくでしょう」(武居氏)

翻ってわが日本のゴルフ場は? どう変えていいかわからず、何も変えられずに立ち止まっているようにも見える。ちなみに武居氏は来年2月に、イーバートを訪ねつつオールドC改修の進捗を見に渡英するという。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号「バック9」より

27年全英オープン開催コースの改修工事開始

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