本大会に出場できるのは、メジャーチャンピオンや世界ランキング上位の選手など、招待されたわずか20名のみ。
「ヒーローワールドチャレンジは、まさに夢の祭典。世界のトッププレーヤーたちが集結し、ハイレベルな戦いを繰り広げます。PGAツアーのポイントは加算されませんが、世界ランキングのポイントが付与されるため、選手たちのモチベーションも非常に高いです」(以下、杉澤)
今大会で最も注目を集めるのは、50歳を迎えるレジェンド、タイガー・ウッズだろう。
「12月30日に50歳を迎えるタイガー・ウッズが、今大会のホストを務めます。来シーズン、PGAツアーチャンピオンズに出場権を得る彼が、それを選ぶのかどうか、世界中のゴルフファンが注目しています。TGLもあり、大忙しのタイガー・ウッズが、記者の質問にどう答えるのか、ゴルフ界の動きはまた忙しくなるでしょう。U-NEXTではTGL、PGAツアーチャンピオンズを配信するので、これからよりタイガー・ウッズが見られる機会が増えるかもしれません!」

ヒーローワールドチャレンジのホストを務めるタイガー・ウッズ。現在は復帰に向けリハビリ中(撮影/岩本芳弘)
タイガー・ウッズが最終日に赤色の服を着る理由も興味深い。
「タイガー・ウッズの母が、山羊座のタイガー・ウッズへ、母からのおすすめでパワーカラーのレッドを着たこと、実際にジュニア時代に勝ち始めたことで、今も最終日は赤色の服を着ています。意外と、選手は色を気にして着ているんですね」
舞台となるアルバニーゴルフクラブは、アーニー・エルス設計の戦略的なコースである。
「アルバニーゴルフクラブは、平坦でありながら、フェアウェイやグリーン周りはハザードに向かって傾斜しています。特に、9番ホールは、右サイドに池が続いていて、スリリングなホールとして知られています。また、このコースは風が強く吹くことで有名です。ちょっとした距離のジャッジ、左右のブレが、ピンチを招くことになるでしょう」
昨年のコースの難易度を振り返ると、その攻略の難しさがより鮮明になるだろう。
「昨年最も難しかったのは18番、2番目に難しかったのは8番、3番目に難しかったのは16番でした。バックナインに入って難しいホールが増え、特に上がり3ホールは優勝争いを左右する重要なポイントとなります」
このコースを攻略するためには、ショットメーカーとしての技術が不可欠となるだろう。
「過去の優勝者を見ると、ショットメーカーと言われる選手がほとんどで、特にアイアンショットが上手な選手が上位に食い込んでいる傾向があります。例年、優勝スコアが20アンダー前後となるため、見ている人もハイスキルなプレーを楽しむことができるでしょう」
今大会で特に注目したいのは、日本勢から松山英樹選手、海外勢からはスコッティ・シェフラー選手とキーガン・ブラッドリー選手の3人だ。

杉澤キャディが注目選手に挙げたのは松山英樹(左)、スコッティ・シェフラー(中)、キーガン・ブラッドリー(右)の3名(撮影/岩本芳弘)
「松山選手は、今大会が年内最後の出場となる可能性が高いです。2016年大会の覇者でもあり、来年の開幕に向けて、いい手応えのある試合となることを期待したいですね。ぜひ、松山選手の勇姿を見納めましょう! スコッティ・シェフラー選手は、昨年の覇者であり、今年の顔とも言える存在です。今大会では、大会初の3連覇に挑みます。キーガン・ブラッドリー選手は、ショットメーカーを代表する選手であり、今年ライダーカップのキャプテンも務めました。今期の好調ぶりとコースとの相性に注目したいですね」
年の瀬を彩るヒーローワールドチャレンジ。選ばれしトッププレーヤーたちが繰り広げるハイレベルな戦いから、今年も目が離せない。彼らの熱い戦いから、ゴルフの未来が見えてくるかもしれない。
U-NEXT 木村真希
【動画(英語)】タイガー・ウッズが会見で語ったリハビリの過程と心構えとは?【PGAツアー公式X】
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