女子ゴルフの来季前半出場権をかけたQTファイナル3日目が4日、茨城県の宍戸ヒルズCC(6418ヤード・パー72)で行われ、六車日那乃が6バーディ1ボギーの67で回り、通算6アンダー11位タイに浮上した。4日間を戦い、順位に基づいてQTランクが与えられ、第1回リランキングまでのほぼ全試合に出場できるボーダーラインの35位前後は、2アンダー35位タイに10人が並んでいる。
画像: 11位タイに順位を上げた六車日那乃(撮影/岡沢裕行)

11位タイに順位を上げた六車日那乃(撮影/岡沢裕行)

初日93位、2日目52位、3日目はボーダー圏内の11位タイまで順位を上げた。

インスタートの11番パー3でバーディを奪い、14番、17番のパー5でバーディを奪い、18番でひとつ落とすも前半は34。後半は強風が吹くなか、6番でバーディを奪い、上りの8番、9番でもバーディを奪い、33でスコアを伸ばした。

初日は75、どうやってゴルフは立て直したか。

「初日は不安と緊張でうまく集中できなくて、中途半端な決断でしたが、2日目からは、キャディさんに『ここに打つね』っていう言葉に出して決断することが、今日のスコアにつながりました」

全ショット、打つ前に声に出して決断したことが好スコアにつながったという。

「バーディが取れたホールもそれが良かったです」

パー3の初バーディも「5Uであそこ打つね」って言ってから、「イメージより良かった」と80センチにピタリとつけた。番手に迷ったときは、「迷ったまま打たないように気をつけて、できるだけ振り切れるほうを選びます」と、短い番手でフルショットするという決断。「奥の木とか、バンカーの左上とか、ワンピン右とか」と声に出して狙いを決めてから打つというルーティンを繰り返した。

パターは「寄せるだけでいいよね」とキャディと話したり、自分にいい聞かせながら打って迷いを払いのけた。

最終ホールの9で番はピン奥5メートルの下り傾斜が強いフックラインにつけた。「タッチ合わせていいよね、って口にしたんですが、強く打っちゃって、やばい、やばい、やばいって、でも入りました」と笑顔を見せた。

今シーズンはレギュラーツアー11試合に出場しながら、ステップ・アップ・ツアーは14試合で賞金ランキング3位。2位までの前半出場権を惜しくも逃したが、ファイナルで再度出場権獲得を手中にしたいところだ。

「2位になるのは難しいと思っていてファイナルに行けたらラッキーくらいに思っていたくらいです」とファイナル挑戦にも迷いはない。

明日は勝負の最終日。

「明日もただ新しい1日というか、昨日今日のことは忘れて、心の底からネガティブ捨てて1打1打やりたいと思います」

1打1打、"決断"の声を口にしながら、スコアと順位を上げていく。

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