ドライバーで打点が安定せず、左右に曲がったり飛距離ロスしてしまう……。その原因は「トップが浅いせいで上体が早く開くこと」だと上野雄太プロ。上野プロが教えてくれた深いトップを作るコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

打点が安定しない理由はトップにあり

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ドライバーって飛距離も欲しいですが曲げたくないですよね。でも、コースだとなかなか打点が安定せず、左右に曲がるだけでなく、飛距離も安定しません。月刊ゴルフダイジェスト2026年1月号の連載「読者記者がゆく。」で、ドライバーの打点が安定しないことを相談している記事がありました。僕も同じ悩みを持っているので、解決策を試してみることにしました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2026/1号で特集されていた「ドライバーの打点を安定させるコツ」を実践!

月刊ゴルフダイジェスト2026/1号で特集されていた「ドライバーの打点を安定させるコツ」を実践!

この記事で相談している読者の方はドライバーの当たりが安定しないというのが悩み。体を使えていないのが原因なのでしょうか? という質問だったのですが、指導してくれている上野雄太プロによると、原因はトップが浅いせいで上体が早く開くことだと言っています。僕もインパクトで上体が開いてしまって擦り球になることが多いので、同じような原因なのかもしれません。

画像: トップが浅くなると上体が早く開いてしまい、インパクトが安定しなくなる

トップが浅くなると上体が早く開いてしまい、インパクトが安定しなくなる

深いトップを作るには「左腕を自由に動かす準備」をしよう

上野プロによると、トップを大きくするにはまず左腕を自由に動かす準備が必要ということです。アドレスの時には左腕が左胸の上に軽く押し当てられているのがいいのですが、スウィングがスタートしたらわずかにすき間が空くほうがいいそうなんです。そのためには始動でヘッドを飛球線に対して真っすぐ引くようにするのがいいそうです。そうすることで手元はやや斜め前に上がり、左腕と胸の間にわずかなすき間ができます。このすき間ができることで左腕を自由に動かすことができるようになるんです。ここで注意することは、ヘッドではなく手元を真っすぐ引いてしまうと左腕と左胸の密着度が上がってしまい、左腕の自由度がなくなってしまいます。あくまでも真っすぐ引くのは手元ではなくヘッドなんです。

画像: (左)ヘッドを飛球線に対して真っすぐ引くと左腕と胸の間にすき間ができるので左腕が自由に動かせる。(右)手元を真っすぐ引いてしまうと左腕と胸が密着してしまって、自由度がなくなる

(左)ヘッドを飛球線に対して真っすぐ引くと左腕と胸の間にすき間ができるので左腕が自由に動かせる。(右)手元を真っすぐ引いてしまうと左腕と胸が密着してしまって、自由度がなくなる

そしてトップを深くするためには、自由に動くようになった左腕を使ってテークバックすることが大事なんだそうです。イメージとしては自分の右後ろの頭の上くらいにある棚から、左手で物を取るような感じ。この動きだと自然と体が右に回るということなんですね。逆にフォローは右手で棚の上にあるものを撮るイメージにするとフィニッシュまでスムーズに回れるということです。

画像: テークバックもフォローも頭の後ろにある棚から物を取るイメージ

テークバックもフォローも頭の後ろにある棚から物を取るイメージ

この動きを実際にクラブを持ってやってみました。左手にクラブを持ち、ヘッドが飛球線に対して真っすぐ引くようにテークバックします。そのまま後方の物を取るように左腕をなるべく大きく振り上げていくと、自然と左腕に引っ張られるように上体だけでなく下半身までもが回転して、深いトップになりますね。この形から切り返すと、下半身と上半身に時間差ができ、胸が早く開くことがなくなるということです。

僕は普段から右手の意識がかなり強いので、テークバックも右手で上げていく感覚が強かったんです。なのでトップが浅くなっていたのかもしれません。左手1本でテークバックするイメージだと、確かにしっかりと上体が回る感じがするので、これはとてもいいんじゃないかと思いました。ヘッドを飛球線に対して真っすぐ引くという意識も、左手が動きやすくなる感じがしてとてもいいですね。

画像: 左手1本で真っすぐ引くようにテークバックすると、自然と上体だけでなく下半身までもが回転して深いトップになる。右手で引いてしまうと体は回らない

左手1本で真っすぐ引くようにテークバックすると、自然と上体だけでなく下半身までもが回転して深いトップになる。右手で引いてしまうと体は回らない

最後に左手でテークバックする意識を持ちながら実際にボールを打ってみました。やはり今までよりもトップが深くなるようになり、クラブもインサイドから下りやすくなりました。擦り球になることも少なくなり、ボールがつかまるようになった気がします。左手でテークバックするという意識だけで、スウィングがここまで変わるとは思いませんでした。そこまで難しいことではないので、皆さんもやってみてはいかがでしょうか。最初は左手1本の素振りから始めると、イメージしやすくなると思いますよ。

バックナンバーはこちらから

This article is a sponsored article by
''.