スキンズマッチで3億円超を獲得したキーガン・ブラッドリー
このスキンズゲームは、トミー・フリートウッド、ザンダー・シャウフェレ、キーガン・ブラッドリー、シェーン・ローリーの4選手が各ホールに懸けられた賞金を奪い合うゲーム。各ホール同点の場合は繰り越しになるのだが、『リバースパース』というシステムが採用され、各選手が持ち金100万ドル（約1億5000万円）からスタート。
各ホールの勝敗によって増減する仕組みで行われた。舞台のパンサーナショナルGC（フロリダ州）はジャック・ニクラスとジャスティン・トーマスの共同設計で2年前に開場。トーマスもメンバー入りするはずだったが、直前に椎間板手術を受けたためローリーが代役を務めた。
結果は「子供の頃からスキンズゲームを見るのが大好きでした。ゴルフ界のレジェンドたちがラウンド中に会話をしたりキャディと話したりするのを見てワクワクしたものです」と語っていた大の『スキンズゲーム』好きのブラッドリーが優勝。ライダーカップで欧州チームに痛めつけられた敗軍の将は、フリートウッドとローリーに「リベンジしたかった」という願いが叶って満面の笑み。
第1回は、1983年にニクラス、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤーのビッグ３にトム・ワトソンを加えた豪華メンバーで開催。優勝したパーマーが獲得した賞金は17万ドル（当時1ドル240円で約4000万円）。イベントが中断される前の08年（1ドル103円時代）に優勝したチェ・キョンジュの獲得賞金は41万5000ドル（約4300万円）だったが、今回ブラッドリーが11スキンズ（勝利したホール数）で獲得した賞金は210万ドル。3億円超えと隔世の感がある。
2位のフリートウッドは4スキンズで170万ドル（約2億5500万円）、3位のローリーは1スキンで20万ドル（約3200万円）を獲得したが、シャウフェレは全てを失い賞金はゼロ。おそらく10パーセント程度はキャディに支払われたが、残りは各自が慈善団体に寄付したようだ。
【動画】X・シャウフェレに「0ドル」のボードが渡された【The Skins Game公式インスタグラム】
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号「バック9」より
