異次元の「62」で一気に首位にたった中野麟太朗

10アンダーの「62」をマークした中野麟太朗。怪物がQT1位でフルシード権を手にするのか!?(提供/JGTO)
前日のラウンド後、「もったいなかった」と話していた中野だが、この日はまさに別人のようなゴルフを見せた。アウトコースからスタートすると、2番(パー5)、3番と連続バーディ。5番をこの日、唯一のボギーとするが6番でバウンスバック。7番もバーディ、9番でイーグルを奪取した。
「100パーセント、パターが良かったから、このラウンドができました。ラインというか、なかなか傾斜の幅が広いコースでそこに突っ込んでいいのか、という迷いも昨日はあったんですが、そういうところにも今日はしっかり打てて、タッチもよくてバーディの大半は結構長いのが入ってくれました。一番長いのは9番のイーグルで、手前の段から10メートルくらいでした」
そして、後半も10番、13番、15番、17番、18番と5つのバーディを重ね、2日目を10アンダー。トータル12アンダーまでスコアを伸ばした。
中野は「パットが良くて、ショットもそれに乗じて良くなっていって、乗ったら入ってくれそうだなって感じでした。ミスしたショートサイドのアプローチも乗ったら入りそうって感じで、すごく穏やかな気持ちでできました」と、グリーン上での好感触がショットに繋がったとすべてが噛み合ったラウンドのよう。
2位に4打差をつける独走態勢に入ったが、「今日は本当にびっくりです。でも、もっとスコア出せたかも。あまり緊張していなくて、逆にそのことで不安になっていたのですが」と話すものの、「今日のスコアは自分でも素晴らしいと思います。明日からも10アンダーを出すことは期待しませんが、このコースでしっかりやればその実力があると思って頑張ります」と、慢心することなくトップ通過を見据えている。
安定したゴルフで2位タイをキープした竹山昂成

所属先の代表の喝に奮起する竹山昂成(提供/JGTO)
初日5アンダーの好スタートを切った竹山昂成も、この日は4バーディ1ボギーの「69」をマークし、トータル8アンダーで2位タイをキープした。
アウトスタートの竹山は、1番でボギーと暗雲立ち込めるスタートだったが、2番(パー5)でしっかりバウンスバックのバーディを奪い、その流れを払拭。9番(パー5)もきっちりバーディ。後半、12番、15番でもバーディを奪い、安定したゴルフを展開した。
「先週からいい状態できていて、落ち着いてできています。今年シーズン終わった後に(所属先の)ACNの藤岡(義久)代表から『レギュラーでいい成績を残せなかったのは思いが足りなかったからだ。強い気持ちを持って毎日取り組め』という言葉を頂いて、すごい気合が入って絶対にファイナルQTで1位になるって気持ちを持ってここまでプレーしています」と所属先の代表からの喝が自身のプレーを後押ししていることを明かした。
中野とは4打差だが、「毎日5アンダー出して、トータル20アンダー出したい。そこが目標です」と話し、相手ではなくコース、そして自分と対峙する気持ちで1位通過を目指している。
2日目を終え、中野麟太朗が頭一つ抜け出したが、竹山昂成をはじめ、初日トップの大塚大樹、田中裕基らが4打差で追う展開。残り2日間、来季の出場権を巡るサバイバルはさらに熱を帯びそうだ。
【2日目の主な順位】
1位:中野麟太朗(-12)
2位T:大塚大樹、竹山昂成、田中裕基、服部雅也(-8)
6位T:篠優希、チョウ・ラクヒョン(-7)
11位T:小鯛竜也、近藤智弘(-5)
15位T:杉原大河、竹原佳吾、片岡大育(-4)
24位T:時松源蔵、山田大晟(-3)
31位T:古瀬幸一朗、タイチ・コー(-2)
35位T:杉山知靖(-1)
45位T:T・ペク、木下裕太(E)
54位T:宇喜多飛翔(+1)
66位T:外岩戸晟士(+2)
74位T:藤本佳則、安保卓哉(+3)
84位T:山下勝将(+6)
87位T:小林大河(+7)



