供給過多といえる日本のゴルフ場、集客のために山形県のゴルフ場が選んだのは台湾のゴルフ場との相互提携だった。
画像: 写真は昭和36年に開場した18ホールのコースとして東北で最も古い蔵王CC

写真は昭和36年に開場した18ホールのコースとして東北で最も古い蔵王CC

山形県ゴルフ連盟加盟コースのうち、5カ所のゴルフ場(庄内GC、湯の浜CC、蔵王CC、さくらんぼCC、山形GC)は、台湾でゴルフ場運営など幅広く事業を展開する国宝グループと「日台ゴルフ友好契約」を台湾・台北市で結んだ。

同グループが運営するのは東華エリートGC、黄金海岸GCの2コース。その内容は、日台のゴルフ場会員が相互に優待利用料金でプレーできるほか、インターネットを介して互いにPRし合うことを盛り込んでいる。

締結をきっかけにイン・アウトバウンドの増加を図り、観光振興、地域活性化につなげたい意図。日本側の代表として契約に署名した庄内GC支配人の剱持紳氏はその経緯を次のように話す。

「元観光庁局長氏の仲介で実現しました。ゴルフ人口も細るなか、何とかしなければという思いでした。訪台して訪れたコースは高級ゴルフ場ですが、提携した山形のゴルフ場会員は送迎含め通常価格よりずいぶん安くした1万5000円程度でプレーできます。山形からは冬季クローズする1、2月にツアーを組みたい。台湾からは紅葉が見られる季節を希望しているので10月末にセッティングを考えています。これからはインバウンドも含め、いろんな手段を考えていかないと……。タイからも引き合いが来ています」

台湾のベストシーズンは6月~11月。真冬でも比較的温暖な気候。日本の真冬から訪台すればゴルフ天国と思えるかもしれない。東華エリートGCは1993年開場。設計は佐藤毅。シグネチャーホールの7番は米ゴルフ誌、世界のトップ500ホールに選ばれたこともある。

黄金海岸GCは1992年開場。台湾北部の石門郷に位置し「台湾のペブルビーチGL」と称されるとか。設計はアンディ・ノース。山形県は米国のある旅行メディアから「2026年に行くべき世界の旅行先25選」に日本で唯一選ばれていて、ゴルフツーリズムの旅行先としても期待が持たれよう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号「バック9」より

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