
アディダスのファンイベントに参加した渋野日向子。今年1年を「七転び八起き」で表した
ファンやジュニアゴルファーと直接交流

渋野と直接対決したトップジュニアのキャメロン・アイラさん。昨年福島県アマを制した中学2年生のスウィングを渋野は絶賛
「Qスクール(予選会)をギリギリ通れて良かったと思います。これからは上にのぼっていくだけなので、すごく楽しみな気持ちでいっぱいです」
約40人のファンを前に笑顔で挨拶したあと、トークショーやシミュレーションゴルフでファンやトップジュニアと直接対決。パー3のニアピン対決では、ミスショットを放った渋野が「ア゛ー――――――ッ」と大絶叫。本気モードに会場は大きな盛り上がりを見せた。

ファンを前にショットを披露する渋野
イベントを楽しんで大満足のファンを見送った後、取材対応を行った。
「(予選突破して)安堵の感じで良かったあ~と今日を迎えることができたので、(このイベントで)『らしさ』を出せたと思いますし、通ったことでプラスされたと覆いますし、逆に(ファンから)すごく元気をもらえるイベント。楽しくできました」
――「これから上がっていきたい」と話していました。このオフにやりたいことは?
「スウィングもそうですし、体作りもそうですし、自分の頭の考え方もそうですし、いろいろやることはたくさんあります。準備していきたいと思います」
――ゴルフの状態が良くなかったなか、予選を通れた理由は?
「自分は1位通過を目指していたので、(24位は)最低限の最低限の結果でした。順位的にはそこまで上がっていなかった。通るか通らないかで自分の気持ちもまったく違うと思いましたし、自分に負けたくないという想いだけはありました。技術面ではまだまだ、ハードな一週間のなか、気持ちを切らさずできたかなと思います」
――毎年恒例で聞いている今年の漢字は?
「今年は難しいですね。一文字は難しいですけど、原(辰徳)監督に言っていただいたのが『七転び八起き』。改めて調べてみて、すごくいい言葉だと思います。自分の今の現状に重なって、これから七回転んでも這い上がっていくという、今年の言葉にしたいと思いました。Qスクールが終わってすぐぐらいに原監督からメッセージをいただきました」
今季は全米女子オープンで7位と活躍したものの、出場23試合でトップ10はこの1回のみ。ポイントランキング104位でシード落ちが決まったあと参戦した国内ツアーは5試合で2試合予選落ち、13位が最高だった。
「七転び八起き」、目覚めたあとは上がっていくだけだ。

アディダスロゴとニッコリ
※「カテゴリー15」
米女子ツアーのシード権は「LPGAプライオリティリスト」で1~20のカテゴリーに分類される。
●「カテゴリー1」はポイントランク80位以内に与えられるいわゆる「シード権」。山下美夢有、竹田麗央、畑岡奈紗、西郷真央、明愛と千怜の岩井姉妹、勝みなみ、古江彩佳、馬場咲希、吉田優利が獲得
●「カテゴリー3」はメジャー優勝者(過去5シーズン以内)。ポイントランク132位の笹生優花が昨年全米女子オープン優勝で獲得
●「カテゴリー9」はエプソンツアートップ10以内。原英莉花がエプソンのポイントランク5位で獲得
●「カテゴリー15」はカテゴリーの15番目で限定的な出場資格。Qシリーズの最終予選会を突破した櫻井心那(9位)、西村優菜(24位)、渋野日向子(24位)が含まれる

