寒さが苦手なゴルファーにとっては朗報といえるだろう。温暖化の影響か、気候変動でゴルフシーズンの春と秋が短くなり、夏と冬が長い二季の時代となりつつある。夏の暑さ対策だけでなく、冬の寒さ対策が必要になってきたともいえる。寒いとプレーのパフォーマンスが低下するしヒートショックリスクも増す。こうした課題に対し、ゴルフカートにシートヒーター「コタツ」の設置を提案する会社が現れた。
画像: 三笠製作所のホームページより

三笠製作所のホームページより

㈱三笠製作所で、自動運転車両、各種ロボットの開発を事業内容としている。同社では2017年、ドバイ警察との共同プロジェクトにより、世界初の移動無人交番を開発した技術力で同ヒーターを製作し、昨年冬季に実証実験で実用性を確認。今季冬に向けて本格的ラウンドデビューを果たすという。

「既存カートに負担をかけない後付け設計になっていて、ゴルフ場が現在使用しているカート(2人乗り、5人乗り2タイプ)に、外観・重量バランスを変えずに、最短10秒で装着できます」(同社営業部長、松岡北斗氏)

16色とカラーバリエーションも豊富。また、シートヒーター専用にリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載。走行用バッテリーからは独立して稼働するため、一日中使用しても走行に支障はないという。価格は約30万円~というが、これを高いとみるか、安いとみるか……。

「シートヒーター装着のカートを3台レンタルしているのですが、まだコースが冷え込んでいないので、お客さんの反応は聞けていません。しかし私の実感では温かすぎるくらい。乗り降りするのでそれくらいがいいのでは。これから冬になると需要は多くなると思います」(東筑波CC副支配人、村田一夫氏)

北海道ではちとせインターGCなど3コースでの納入も決まっている。

「私は夏のクーラーより費用対効果が高いとみています。それにクーラーより価格が安価だし少しでも集客の一助になればいいと思います。他の業種からゴルフ業界のことを考慮してくれているのがありがたいですね」(ゴルフ場経営コンサルタント、菊地英樹氏)

ゴルファーの寒さ対策の救世主になるか。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号「バック9」より

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