ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「グリーン上の作法」がテーマです。
画像: 最後の仕上げのパッティングが行われるグリーンにはさまざまな”作法”がある(写真はイメージ)

最後の仕上げのパッティングが行われるグリーンにはさまざまな”作法”がある(写真はイメージ)

グリーン上はスムーズにプレーを行いたい

今回は改めてグリーン上の作法について考えていきたいと思います。

グリーンは、ティーから放たれたボールが様々なルートをたどり、いよいよ最終目的地であるカップの中に向かう最後の仕上げ、パッティングが行われる大切な場所。ゴルフゲームの勝負どころとなる舞台として重要な場所といえます。

そのグリーン上では、同伴プレーヤーや後続組のプレーヤーに迷惑をかけないように、様々な作法があります。ひとつずつ取り上げていきましょう。

その1 グリーン面の損傷、損耗を最小限に抑える。

誰もが良いコンディションのグリーンでプレーしたいものです。どうしても遅いスタートの組ほどグリーンが荒れてきてしまうものですが、ひとり一人がグリーンを傷つけないように心がける事で損耗を最低限に抑える事が出来ます。

特に踏圧による損耗を抑えるため、グリーン上での歩数を最小限にすることが大切です。グリーンへ上がる時にはボールに近いところから。次のホールに向かう時も出来るだけグリーンの外を歩くようにしましょう。

歩き方も大切です。シューズを引きずらないよう足をしっかり上げる。ライン読みでやたらと歩き回ったり、歩測の時に、一歩一歩地面を踏み締めるように歩く方も見かけますが、あれは出来れば止めたほうがいいと思います。

また特にカップ周辺はカップインするか否かに直結する重要なエリアです。ボールを拾い上げる際には、カップの出来るだけ遠いところから、腕を伸ばす。靴一足分、約30㌢は空けて頂きたいところですね。

もちろん、ボールマークの修復も忘れずにお願いしたいと思います。

その2 プレーの邪魔をしない。

パッティングはとてもデリケートなもの。ちょっとしたことで結果が左右されます。同伴プレーヤーがアドレスに入ったら動かない、音を立てない。これが大原則です。また、自分の影や立ち位置にも注意。

私が一番気になるのは、他人のラインを参考にしようと、プレーヤーの視界に入る場所に立つ事です。あれは本当に止めたほうがいいと思います。プロは絶対にやりませんし、そうしたプレーヤーを見ると「そこまでしてラインを見たいの?」と悲しくなります。飛球線の後方、前方、とにかく視界に入らないように、心がけて頂けたらなと思います。

もう一つ。

自分のマークが相手のライン上にあると思われる時、善意から「ボールマークずらしますか?」と尋ねる方がいますが、あれも実はNG。たとえば、そのプレーヤーが想定しているラインと全く違っていた場合。「え、そんなに切れるの?」とプレーヤーの思考を惑わせる事になります。

気を遣ったようでも、迷惑になってしまう事もあるのです。なかには「そっちから結構曲がるからマーク邪魔でしょう。左にズラしますね」などと勝手に動かそうとする人もいます。

いやいや、マークの移動はあくまで相手から依頼があってから。また「結構曲がる」などという発言はアドバイスとも受け取られかねず、ルール違反になる可能性もあります。自分のマークが邪魔かなと思った時は、依頼されたらすぐに対応出来るように、近くに居てあげる。これだけで充分なのです。

グリーンはティーイングエリアと同様、同じ組のプレーヤー全員が近い範囲でプレーするエリアです。それだけに他のプレーヤーと交わる機会が多く、迷惑を掛けない為の配慮が求められるエリアです。

グリーン上でのプレーをスムーズに、後続組への思いやりも忘れずに。少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。

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