マスターズでJ・J・スパーンとのプレーオフを制しついに悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ。15年以上タイガーの後継者としてゴルフ界を引っ張ってきた男にとって今年はキャリア最高の1年でもあった。PGAツアーで3勝を挙げDPワールドツアーでは母国でアイリッシュオープンを制覇。7度目の年間王者にも輝いた。そんな彼の知られざる25年のエピソードをご紹介しよう。
画像: ローリー・マキロイの2025年のエピソードをピックアップ(写真は2025年のツアー選手権 撮影/岩本芳弘)

ローリー・マキロイの2025年のエピソードをピックアップ(写真は2025年のツアー選手権 撮影/岩本芳弘)

今季PGAツアー初戦となったシグネチャーイベントAT&Tペブルビーチ・プロアマでいきなり優勝。2勝目を挙げたのが第5のメジャー、プレーヤーズ選手権、3勝目がマスターズと4月までにビッグイベントを立て続けに制した25年。

プレーヤーズ選手権の前週におこなわれたアーノルド・パーマー招待の土曜日。マキロイはテーラーメイドの最新クラブQi35から使い慣れたQi10に戻したいと考えた。

だが問題はQi10が会場から320キロ離れた自宅にあったこと。そこでマキロイはUberドライバーに自宅からコースまで運んでもらうよう頼み最終日は愛着のあるクラブで戦った。

果たしてUberの料金は? マネージャーによると(クラブの)乗車料金は665ドル(約10万円)でチップが330ドル(約5万円)、合計995ドル(約15万円)を支払ったという。

5万円のチップ!? う~ん、これはかなり太っ腹。とはいえ生涯獲得賞金ランキングで今年フィル・ミケルソン(LIVに移籍したため公式記録から削除されている)を抜いて2位(1億798万ドル/約167億円)に浮上した彼にとっては大した額ではないのかもしれない。

しかもそのクラブ(Qi10)で翌週のプレーヤーズ選手権に勝って450万ドル(7億円弱)を稼いだのだからUberドライバー様さまだ。

ちなみにプレーオフが月曜日に持ち越された決戦前にホテルで『プラダを着た悪魔』を観ながら寝落ちしている。

ゴルフに関していえばアイリッシュ・オープンで最終ホールに鮮やかなイーグルを決め地元のファンを熱狂させ、プレーオフを制して戴冠したシーンが印象的。

@DPWorldTour post on X

x.com

しかしその試合でスロープレーの警告を数回受けご立腹。用具変更に関するニュースがリークされたときも激怒し一時記者との会話を拒絶した。

ほかにも感情的な性格を象徴するエピソードとしてはマスターズでブライソン・デシャンボーを無視。ライダーカップでもデシャンボーを批判し彼の顔が映ったポスターを旗で隠してご満悦するなど大人気ない一面も。

とはいえ彼はトップ中のトップ。4大メジャーでもっとも顕著な成績を残した選手に贈られるDPワールドツアーの賞が『ローリー・マキロイ・アワード』と命名された。

アイリッシュ・オープンでファンにメジャーで獲得したトロフィーをグリーンジャケット姿で披露。グリーンジャケットはインドにも持参した。

「世間が思うより早く引退するかもしれない」という発言は少し気になるが、兎にも角にもマキロイがゴルフ界を彩る第一人者であることは間違いない。

関連記事はこちらから

This article is a sponsored article by
''.