今年2月に発売以来、人気はとどまることなく10カ月連続してドライバー販売ランキング1位をキープしている超人気ドライバーがあります。それはPING「G440 MAX」。「G440」シリーズは標準モデルのMAXとドローバイアスモデルのSFT、ロースピンモデルの LSTの3モデルがラインナップされ、「MAX」はプロ、アマ問わず多くのプレーヤーをカバーしているコアモデルです。
「G440」シリーズは純正オリジナルシャフトの完成度が非常に高く、日本専用の高弾道シャフト「ALTA J CB BLUE」、しっかりと叩ける中弾道シャフト「PING TOUR 2.0 CHROME 」、ツアー向け低弾道シャフト「PING TOUR 2.0 BLACK」の3モデルの純正オリジナルシャフトから選ぶことができます。

2月に発売されたPING「G440 MAX」
PINGはフィッティングでプレーヤーに合うシャフトの組み合わせが必ず見つかることを基本にしていることもあり、他メーカーに比べても充実した純正シャフトラインナップで知られていますが、さらにPINGのヘッドにマッチングするシャフトをカスタムオプションで用意しています。
そこで、今回はメーカーが厳選してラインナップに加えたPINGのカスタムオプションシャフトの中から、G440 MAXにマッチングの良いシャフトを一番需要の多いと思われる50グラム台のシャフトに絞って、3モデル考えていきたいと思います。
G440 MAX×SPEEDER NX GOLD 50
まず1本目は「G440 MAX×SPEEDER NX GOLD 50」のマッチング。
フジクラ「SPEEDER NX GOLD」は2025年9月に発売されたSPEEDER NXの5代目モデルです。「G440 MAX」と「SPEEDER NX」の最新モデルとのマッチングは興味がある方も多いと思います。
「SPEEDER NX GOLD」は中調子のシャフトで、手元部分のハリ感をやや抑えていることでタメが作りやすくスムーズな切り返しが可能です。シャフト先端部分はしっかりとした硬度を持っているので、重心深度が深くソール後方に重めのウェイトを搭載した「G440 MAX」に装着した際もスウィング中にヘッド後方が下がるような感じもなく、インパクトエリアにスムーズにヘッドを運びやすいです。フェースが開いて当たるようなこともないのでインパクト時に当たり負け感のないしっかりと厚くボールをとらえるインパクトが可能です。

「SPEEDER NX GOLD」はタメが作りやすく、しっかりとボールをとられるインパクトが可能
SPEEDER NXブランドの中でも「NX GOLD」は先端部分のシャフトの動きはやや抑えられているので、自分のイメージでヘッドをコントロールしたい方に扱いやすいと思います。一般的なスウィングスピードのゴルファーが大慣性モーメントのG440 MAXのヘッドを理想的なインパクトに導くためには、シャフト先端部分の動きも重要で、NX GOLDの持つシャフト先端部分の動きはヘッドをスムーズにインパクトエリアに導いてくれるアシスト力が絶妙です。
G440 MAXを切り返し時からフィニッシュまでストレスなくスムーズに振り切ることができる良いマッチングだと思います。
純正シャフトと比べるなら「ALTA J CB BLUE」「PING TOUR2.0CHROME」と比べてみるのがオススメです。
G440 MAX×SPEEDER NX BLACK 50
続いて2本目は「G440 MAX×SPEEDER NX BLACK 50」のマッチング。
フジクラ「SPEEDER BLACK」は2023年9月に発売された先中調子のモデルです。先中調子シャフトはシャフト挙動が不安定で弾道に安定感がないというイメージを一新した人気モデルです。先中調子らしく手元部分から全体の剛性感はあるものの、中間部分に粘りがあり、極端に硬くありません。50グラム台ならほどよい重量感としなり戻りで、安定したつかまったボールが打ちやすいと思います。

フジクラ「SPEEDER NX BLACK」は直進性が高く、つかまりやすさも◎
大慣性モーメントのG440 MAXだとインパクトでややフェースが開いて当たりやすい方もいると思いますが、先中調子のNX BLACKの持つ先端部分の挙動はボールをほどよくつかまえていきやすく、ヘッドをスクエアインパクトにしやすい動きがあります。スクエアインパクトになることでフェースにしっかりとボールがのり、効率良くインパクトできるので、余計なスピン量も抑えられボールスピードアップのメリットもあります。
G440 MAXとNX BLACK 50は大慣性モーメントと深重心のヘッドにボールのつかまりやすさをプラスしながら、直進性も高いマッチングとなります。純正シャフトの「ALTA J CB BLUE」と比べてみて欲しいと思います。
G440 MAX×VENTUS 24 BLUE 5
最後におすすめするのは「G440 MAX×VENTUS 24 BLUE 5」のマッチングです。
プロ・アスリート向けのVENTUSブランドは手強いシャフトと思っている方も多くいらっしゃると思いますが、24VENTUS BLUE 5とG440 MAXのマッチングはハードに感じすぎず、使いやすさもあるはずです。

フジクラ「VENTUS 24 BLUE」はコントロールしやすく、力強い球を打てる
G440 MAXの持つ長めの重心距離と重心深度は24 VENTUS BLUEのシャフトの各セクションに適度な負荷をかけてくれることでフィーリングに変化が出ます。プロ・アスリート設計の中調子シャフトの持つしっかりとした剛性感に、G440 MAXの持つヘッドの設計値はVENTUS 24 BLUEの持つシャフト本来のスッキリとしたフィーリングを損なうことなく適度にマイルドなフィーリングをプラスしてくれます。
シャフトそのものが軟らかくなるわけではありませんが、シャフトにゆとりを感じられヘッドポジションがわかりやすくなることで、コントロールのしやすさがアップします。ヘッドをしっかりとインパクトエリアに導きやすいことで効率良くスウィングエネルギーをボールに伝えることができるので、力強い推進力のあるボールを打つことができます。

フジクラ「SPEEDER NX GOLD」「SPEEDER NX BLACK」「VENTUS 24 BLUE」3モデルのマトリックス図(※50グラムの場合)
G440 MAXとVENTUS 24 BLUE 5はシャフトを自身のスウィングコントロールしてしっかりとインパクトを作っていきたいプレーヤーにオススメのマッチングです。純正シャフトの「PING TOUR2.0CHROME」「PING TOUR 2.0BLACK」と比較して頂けたらと思います。


