
原敏之‐Satoshi Hara 父親と一緒に練習場に行ってゴルフを始め、ほぼ独学で上達。『四国ジュニア(12~14歳の部)』を連覇、2006年の『日本ジュニア(12~14歳の部)』では同い年の石川遼らを抑えて優勝している
GD ゴルフを始めたのは何歳ですか?
原 小学校の4年生の時です。父親の影響で始めました。
GD プロは香川県出身と聞きました。香川はゴルフの環境がいいイメージがありますが?
原 そうですね。ゴルフ場は比較的多いですし、街から近いのも特徴かと。やりたいと思えばできる環境だったので、ゴルフにハマっていく要素にはなったと思います。
GD 中学からゴルフ部ですか?
原 いえ、ゴルフ部は高校からで中学の時は個人で試合に出たりしていました。通っていた高校も今はゴルフ部が無くなってしまったんですが、香川の藤井学園寒川高校に行きました。
GD 大学に行かずにプロを目指したんですね?
原 はい。日本アマを目指してその頃はやっていましたが、中学3年生の進学を決める時にはプロを目指すことは決めていましたね。その後、地元のゴルフ場に10年くらいいましたが、そこでの限界も感じて関東に出る決断をしました。結果的にプラスになるのかどうかは別として、環境を変えたいという気持ちが強かったんだと思います。
とにかくきれいに振れるスウイングを目指した
GD 関東に出てくるきっかけは何かあったんですか?
原 知り合いがインドアのゴルフスタジオを始めるとのことで、そこに就職するという形で出てきました。最初の1年はゴルフスタジオの業務に追われて、ラウンドも練習もほとんど出来ずで、それが半年以上続いて。その翌年にコロナ禍に突入したので、関東に出て1、2年はまったくゴルフを思うように出来ない状況が続いてしまったんです。そんなことをなんとか乗り越えて、2021年に初めてQTファイナルに進むことができて、今に至るという感じなんです。
GD もちろん順風満帆ではないですが、香川から関東に出たことは、プロになる一つのきっかけになったんですね。
原 そうですね。時間はかかりましたが、特に今年の結果には満足しています。もちろんまだまだですが。

関東進出がプロになるきっかけになった
GD 原選手といえばツアー屈指の美しいスウィンガーと言われますが、そのベースはどのように築いたんですか?
原 幼少期は父親に教えてもらいましたし、地元の練習場でたまに見てもらうようなことはありましたが、誰かに習ったとか教えてもらったというのは無いんです。
GD 我流ということですか?
原 そうなりますね。当時は自分で動画をチェックしながら、とにかく綺麗に振れるスウィングを目指していました。
GD モデルにしていたというか、憧れのスウィングとかはあったんですか?
原 今もそうですけど、ローリー・マキロイのスウィングはいいなと思っています。同じようには振れないですけど(笑)。僕の理想です。
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来シーズンはレギュラーツアーでの優勝はもちろんのこと、さらに安定した成績を残すことを目指したいとのこと。30歳を過ぎてから開花し始めたツアー屈指の美スウィンガーが、来シーズンは主役の一人に名乗りを上げるかもしれない。アマチュアこそ見習いたい美しいスウィングに大注目です!


