ブルックス・ケプカLIV離脱の噂を先日お伝えしたがそれが現実となった。LIVとの契約を1年残した彼が正式にLIVを離脱。スコット・オニールCEOが声明で「友好的に双方が合意した」と報告した。そんななか完全にゴルフ界を離れるLIVゴルファーがいる。チリ出身の30歳ミト・ペレイラがその人。まだ若い彼になにがあったのか?

以前から公然とLIVへの不満を口にしていたケプカ。観客動員数が伸びずエキジビション色が抜けないリーグに「もう少し進展があれば良かったんだけど……。皆そう思っている」と語っていた。

今後は「家族を最優先にする」とマネジャーを通してコメントしたが、PGAツアー復帰を目指し12カ月の禊(みそぎ)期間(最後にLIVでプレーしてから12カ月はツアーに復帰できない)を経て来年8月、古巣に戻るようだ。

いっぽうでミト・ペレイラの決断は『引退』。

同郷のホアキン・ニーマン率いるLIVのトルクGCに所属していたペレイラはチームを通して声明を発表。

画像: LIVゴルファーのミト・ペレイラが引退を表明(写真/Getty Images)

LIVゴルファーのミト・ペレイラが引退を表明(写真/Getty Images)

「長年この素晴らしいスポーツに関わるなかで優先順位は変化してきました。いま僕の最大の願いは絶え間ない旅から離れ、チリに戻って自分の生活に集中することです」と引退を表明した。

「ゴルフは僕にとってとても重要でゴルフを通して成長し、多くの人々と出会い、さまざまな文化に触れ、想像もしなかった世界にたどり着けたことはとても幸せでした。このスポーツで成し遂げた誇りを胸に新たな章を歩むことを決めました」

東京五輪で松山英樹と同様に銅メダルをかけたプレーオフに進出したが敗れ、4位タイだったペレイラは21-22年シーズン、コーンフェリーツアー(下部ツアー)で3勝を挙げ即PGAツアーに昇格。22年の全米プロでは優勝まであと一歩まで迫る活躍を見せた。

最終日の17番終了時点では優勝したジャスティン・トーマスとウィル・ザラトリスに1打差をつけトップに立っていた。ところが最終ホールで痛恨のダブルボギー。1打差の3位タイに終わりメジャー制覇は幻に終わった。

その年アメリカ対インターナショナル(欧州を除く)のチーム対抗戦プレジデンツカップで松山のチームメイトとしてプレーしたあとLIVに移籍。

23年シーズンは個人成績8位と好調だったが24年以降苦戦し25年はリーグからの降格が決まっていた。

「長年故郷を離れて異国で暮らしホテルや空港で長時間過ごしてきました。そんな生活から離れるときが来ました。チリは僕とって居場所であり家族は僕の存在理由です」

契約金を除いても23年に1127万ドル(17億6千万円)、LIVゴルフ3シーズンのトータルで1737万ドル(約27億円)を稼いだペレイラ。30歳の彼が故郷で第2の人生を歩むのに十分な軍資金だ。こんな選択もありなのだろう。

ミト・ペレイラの引退声明全文はこちら【LIVゴルフ トルクGC公式X】

@TorqueGC_ post on X

x.com

This article is a sponsored article by
''.