
池田勇太がはじめて一緒にラウンドさせてもらったと話す2003年ブリヂストンオープン最終日。緊張した面持ちの高校3年生の池田勇太(右)と、全盛期のオーラを放つジャンボ尾崎(撮影/姉崎正)
池田勇太コメント
突然の訃報に接し、深い悲しみにくれております。
ジャンボさんと初めて一緒にラウンドさせていただいたのは2003年ブリヂストンオープンの最終日でした。
ジャンボさんに憧れてゴルフを始めました。当時まだ高校3年生で、まさか一緒に回れるとは思わず、緊張もさることながら、詰めかけたお客さんの多さにも度肝を抜かれたことを、昨日のように覚えています。
私が2016年に賞金王に就いたパーティにサプライズで駆け付けてくださった。いつものジャンボさん節でゲストを笑わせながら、『1回では認めない。2度、3度で本物』との激励を私は泣きながら聞きました。
昨年末にご病気の宣告を受けられたとき、近しい方から病状を聞いていましたが、ジャンボさんの口からは絶対に語られなかった。
誰とも会わずに闘病生活に入られたので、昨年の喜寿のお誕生日にお宅に伺ったのが、最後となってしまいました。
当時は私もケガをして治療中でしたので、親身になって症状を聞いてくださり、とにかくまずは治すことが一番と。治ればまた変わるから、と温かく励ましてくださった。
私事ながら今年は3年ぶりにシード復活し、22日には40歳となり、ここからリスタート、と誓った翌日の訃報に力が抜けてしまいました。もう1回復活をお見せしたい、と思っていたのに。もっともっと生きて欲しかった。あまりに早く旅立ってしまいましたが、これからもずっと、私たちを見守っていてくださると、私は信じています。
心からの感謝と敬愛と共に、謹んでご冥福をお祈りいたします。
プロゴルファー・池田勇太
※2025年12月24日20時21分、一部加筆修正しました。




