
プロテクターデザインディレクター
解説/ライアン・ストーキー氏
「G」シリーズ22年の集大成
「『G』シリーズは2000年代初頭の『G2』から始まり、ミスショット時の寛容性を高めるため、ボールスピードの維持や弾道のばらつきの抑制といったゲーム改善機能に焦点を当てていました」とはピンゴルフのプロダクトデザインディレクター、ライアン・ストーキー氏。
「20年以上経った現在も、慣性モーメントの増大や、低く深い重心位置を重視することで、これらの特性を継承しています。近年では、ボールスピードの最大化、重量削減、スコア改善を実現するために、素材選定や製造技術の高度化にも注力しています。最新モデル『G440』の主な目的は、プレーヤーがより良いスコアを達成できるようにすることです。飛距離の向上と弾道のばらつきの最小化に加え、構えたときの美しい外観、インパクト時の心地よい打感、製品品質にもこだわっています。数々の重要なテクノロジーを基盤としていますが、『G440』を際立たせるのは、ピンゴルフ史上最も低い重心で、その結果、非常に速く、安定し、高弾道を生み出し、より飛んで、より真っすぐなショットを可能にします」(ストーキー氏)

やさしいのに飛ぶ!
最も低い重心位置
ピンゴルフには創業以来、「前作を超えなければ新製品は発売しない」という開発哲学があるが、前作から何が改良されたのか?
「飛距離の向上と、弾道のばらつきの抑制を実現する技術を導入しました。『G440』の各モデルは、より最適化された低重心設計により、インパクト効率を高め、ボールスピードと寛容性を向上させています。また、前モデルと比較して打音や打感を改善し、エンジニアチームは形状や仕上げの細部にまでこだわり、構えたときに美しい製品を完成させました。特に重心を”重心ライン”(ピンゴルフが理想とするインパクト時のエネルギー伝達の最大化を可能にする重心位置をラインで表したもの)に近づけることで、より高いボールスピード、優れた寛容性、そして最終的にはより飛んで、より真っすぐなショットが可能になりました」(ストーキー氏)
鍛造された高強度T9s+チタンフェースと軽量Ti811ボディを採用し、タービュレーター付きの空力形状、高比重の調整可能な後方ウェイトなど、前作で培われたテクノロジーは継承しつつ、前作では「LST」と「G430MAX10K」にのみ採用されていた「カーボンフライ・ラップ・テクノロジー」を全モデルに導入した。これにより余剰重量を確保し最適な重量配分で、重心が低くなり寛容性が向上。
また、さらに、「新フリーホーゼルデザイン」を採用することで、従来のホーゼルデザインでは強度確保のために必要だった金属製のカバーを見直し、ヘッド内部のホーゼルカバーをなくすことでフェースのたわみを促進し、余剰重量を確保。
「『G440』の性能を支えるこれまでの『Gシリーズ』で培われてきたレガシー技術は多数あります。軽量スリーブだけでなく、スピンシステンシー、フェース中心部と周辺部の厚さが異なるVFT設計が搭載されています」(ストーキー氏)
5つのヘッドで最適な弾道が選べる
「『G』シリーズ全体に共通する技術テーマは、重心の低下、インパクト効率、そして打音の改善です。ピンゴルフは長年のカスタムフィッティングの経験と『アーコス』(AIキャディ)の膨大なデータベースに基づき、すべてのゴルファーに適したクラブを1種類で設計することは不可能だと認識しています。そのため、『MAX』、『SFT』、『LST』の3モデルを設計し、『MAX』と『SFT』には『HL(ハイローンチ)』モデルもラインナップ。それぞれ異なるゴルファー層に最適化しました。
ピンゴルフでは、前モデルを超えることを確認しない限り新製品を発売しません。アリゾナ州フェニックスの本社にあるテスト施設『Proving Grounds 』でのプレーヤーテストでは、『G430』を超える驚異的な性能を確認しました。飛距離、弾道のばらつき、打感、構えたときの見た目など、すべてのカテゴリーでテストグループから高評価を得ました。これらの結果に基づき、『G440』シリーズが市場で好評を得ると確信していました。
ピンゴルフは、ゴルファーがゴルフをより楽しみ、スコアを改善できる製品を設計・開発し続けます。これはピンゴルフの永続的な使命であり、新技術、素材、先進的な製造技術に焦点を当て、より高く打ち出し、より遠く、より真っすぐ飛び、比類なき寛容性を備えた製品をこれからも提供します」(ストーキー氏)
PHOTO/Hiroaki Arihara、Tomoya Nomura、Akira Kato


