全米ジュニア3連覇、全米アマ3連覇の偉業を達成しスタンフォード大学を2年で中退。1996年にプロデビューを飾ったタイガー。
デビュー戦前の記者会見で発した「Hello World(ハローワールド)」はあまりにも有名。
【動画】全盛期を知らない世代へ。これがゴルフ界を変えた「2000年のタイガー・ウッズ」だ【PGAツアー公式YouTube】
Tiger Woods' best shots from 2000
www.youtube.com褐色の肌を持つ21歳の若者は当時先輩プロたちに歓迎されたわけではない。
「アマチュアとプロは違う」「アマチュア最強でもプロの世界では厳しい」「お手並み拝見」といった皮肉が飛び交った。
しかし周囲の雑音にめげることなくデビュー5戦目のラスベガス招待で実力者デービス・ラブⅢ世をプレーオフで破り初優勝。翌年のマスターズでは2位に12打差をつける圧勝で先輩たちを黙らせた。
幕を開けたタイガー劇場はとどまるなくファンが勝って欲しいというときに勝ち続け、度重なるケガを克服しながら積み上げた勝利はメジャー15勝、ツアー最多タイの通算82勝。世界ランク1位に683週君臨する前人未到の記録を打ちたてた。
【動画】世界中が泣いた2019年マスターズ。歴史的カムバックの全70打【マスターズ公式YouTube】
Tiger Woods' Final Round | Every Single Shot | The Masters
www.youtube.comとりわけ印象に残るのが19年スポーツ史上最大のカムバックと謳われたマスターズでの優勝。そしてその年スタートした日本開催のZOZOチャンピオンシップで82勝目を挙げたシーンだ。
【動画】19年ZOZOチャンピオンシップ、タイガー・ウッズの261ショットを一気見!【PGAツアー公式YouTube】
タイガー・ウッズ |日本で飾ったPGA TOUR 82勝目 全ショット集
www.youtube.comしかし21年2月に自動車事故で瀕死の重傷を負ってからは試合出場がめっきり減り、22年からの4年間でメジャー8戦を戦い最終日までプレーしたのはわずか2試合。24年にマスターズで60位だったのが直近の最高成績だ。

ヒーローワールド・チャレンジの最終日に主催者として登場したタイガー(PHOTO/Getty Images)
25年は3月にアキレス腱を断裂、10月には椎間板の手術を受けリハビリに明け暮れる日々。12月本人主催のヒーローワールド・チャレンジの記者会見では「残念ながら回復のスピードは早くない」と語ったがゴルフへの情熱は衰えていないようだ。
「ツラく厳しい1年だった。動けない時間が長かったけれどカムバックしたい。ただただゴルフがしたいんだ」
先日亡くなったジャンボ尾崎はレギュラーツアーにこだわり続けた。しかしタイガーは明言こそ避けたがチャンピオンズツアー参戦には前向きの様子。
体調が回復すればカートが使えるチャンピオンズツアーで往年のライバルたちと対決する姿が見られるかもしれない。
タイガーがジュニアの憧れでなくなったのは寂しいが、これからシニア世代の憧れになるのはどうだろう?



