
解説/米田 貴
江連忠の一番弟子としてコーチング技術を学んだETGA愛知校チーフインストラクター。小誌連載「新モダンゴルフ」のヨネでもおなじみ。現在、女子プロの前田陽子を指導している
アマチュアは手打ち、プロは体打ちでクラブを操っている
ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)で、さまざまなプロや研修生、アマチュアを指導してきた米田貴プロはこう断言する。
「アマチュアの多くが“手打ち”です。手でクラブを上げ、手でクラブを下ろす。この手打ちを解消しない限り、上達は難しいでしょう。いかに手を使わないようにするか? そのためのキーワードが『デッドハンド』なんです」

手打ちは「飛ばない」「曲がる」「ミスヒット」が起こりやすい
【なぜ「手打ち」が悪いのか】.
手で上げて下ろす打ち方は再現性が低い
「手でクラブを操作するとヘッドはどこにでも動かせます。これでは再現性が低いです。手打ちはミスしたり、ボールが曲がりますからスコアアップも望めません」(米田プロ・以下同)
“デッドハンド”とは、どんな意味があるのか?
「ETGAでは、やってはいけない動き(ミスの原因)を『デスムーブ』と言うのですが、それに合わせて作ったのが『デッドハンド』という言葉です。手は使わず、体を使ってボールを打ってほしいということです。アマチュアは体が使えないから手を使ってしまうんです。
イメージとしては手が7割、体は3割くらいです。この割合を逆転させることができれば、手打ちは解消できます。手を使うなと言っても実際には手を使います。クラブを持つのは手だからですが、体と手、その使う割合が重要なんです」

アマチュアは「体3割:手7割」の手打ちになっていると米田プロ
【プロとアマでは体の使い方が違う】
アマの8割は手を使いすぎ
〈プロ〉体7割:手3割=体打ち
〈アマ〉体3割:手7割=手打ち
「プロは体7割、手3割くらいのイメージです。手を使ってはいますが、体を使う割合が大きいので手打ちにはならないんです。手と体の割合をどう逆転させるか、それが大事です」
ということは、グリッププレッシャーが強すぎるから、脱力させればいいのか?
「そこが勘違いしやすいポイントです。手を使うというのはコックを入れたり、手首をこねたり、手を返すような動きを指します。ですから力みとは違うんです。手でグリップを持ったらそのまま何もしない。それが理想ですね」
何もしない……。それでボールは打てるのだろうか?
「アプローチをイメージするとわかりやすいです。体の正面でグリップを持ち、体を回せば、クラブは振れます。体と手が一体化したスウィング、これが体を使った打ち方であり、スウィングの基本になります。手元を先行させる(=ハンドファースト)や手を返す(=フェースローテーション)といった発想はなくしてほしい。そのためのデッドハンドです」

【手を動かさない】+【コックを入れない】+【手を返さない】=グリップを持ったまま何もしない
【「デッドハンド」とは】
手を使わないようにするためのキーワード
「デッドハンドは脱力することではありません。できるだけ手を使わないようにすることです。手は返さない、手首をこねない。グリップを持ったまま何もしないこと。そのイメージがとても重要になります」
体と手を一体にし、体を回して打つ。ドアスウィングに近い動きと言えるが、それではボールは飛ばないのではないか。
「確かに体を回す打ち方では、ボールは飛ばないです。ただ、体を使うことを覚えれば、その先の上達速度が圧倒的に早くなります。ボールは曲がらなくなりますし、飛距離だって一気に伸びますよ」
PHOTO/ 撮影/有原裕晶、増田保雄
THANKS /富士の杜GC(アコーディア・ゴルフ)
※週刊ゴルフダイジェスト1月20号より一部抜粋
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プロとアマチュアのスウィングの違い、そして「デッドハンド」の意味を理解いただけただろう。では、その「デッドハンド」をマスターするためにはどうすればいいのか。そのドリルは「週刊ゴルフダイジェスト」1月20日号、もしくは以下のMyゴルフダイジェストで紹介中!


