2026年LIVゴルフリーグへの出場権、そのわずか「3枠」を懸けた「LIVゴルフプロモーションズ」は10日、米フロリダ州のブラックダイヤモンドランチ(6956ヤード・パー70)で3日目を終えた。 日本から唯一勝ち残った小西たかのりは、この日「69」をマークし、通算1アンダーの6位タイにつけた。首位のリチャード・T・リー(カナダ)とは5打差、そして出場権が得られる3位まで(4アンダー2位タイが3人いる)とは「3打差」。LIVゴルフ行きは十分に射程圏内といえる位置だ。最終日は最終組の2組前、現地時間の9時35分にティーオフする。

「たられば」を言いたくなる17番の悲劇

画像: 6位タイで最終日を迎える小西たかのり(写真は25年ダンロップフェニックス、撮影/有原裕晶)

6位タイで最終日を迎える小西たかのり(写真は25年ダンロップフェニックス、撮影/有原裕晶)

もし、17番(パー3)がパーであったなら――。 小西のスコアは通算3アンダーとなり、合格圏内の4アンダーまでわずか「1打差」に迫っていたことになる。

この日の小西は、5番(パー3)をボギーとする苦しい立ち上がりを見せたが、6番(パー4)でバーディを奪い、すかさずバウンスバック。その後は、9番(パー5)、15番(パー4)、16番(パー5)とバーディを積み重ね、一時はリーダーボードで2位まで駆け上がった。しかし、終盤の17番パー3で痛恨のダブルボギーを叩いてしまう。それでも最終18番をパーで凌ぎ、アンダーパーグループに踏みとどまったことは大きい。

首位リーは「パーオン率94%」の精密機械。上位のスタッツが示す“攻略の正解”

では、小西が最終日に逆転してトップ3に入るためには何が必要か? 上位選手のスタッツからそのヒントを探ってみた。

単独首位(6アンダー)に立ったリチャード・T・リーのスタッツは衝撃的だ。この日のパーオン率(GIR)はなんと94.4%(17/18)。18ホール中、グリーンを外したのはたった1回のみだった。前日は小西がフェアウェイキープ率86%で生き残ったが、決勝ラウンドで首位を独走するリーは、その精度を「グリーン上」へと昇華させている。

一方、2位タイ(4アンダー)につけるアンソニー・キムとオリバー・ベッカー(南アフリカ)の武器は「粘り」だ。 両者ともスクランブリング(リカバリー率)が100%(5/5)。グリーンを外した5回すべてでパーを拾っている。特にAKことアンソニー・キムは、バックナインで長いバーディパットを連続で沈め、最終18番でも際どいパーパットをねじ込んだ。

【動画】ボールがカップをクルっと。アンソニー・キムの際どい18番パーパット【LIVゴルフ公式X】

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画像: 今週好調で、2位に2打差をつけて首位に立つリチャード・T・リー(Photo by Mike Stobe/LIV Golf)

今週好調で、2位に2打差をつけて首位に立つリチャード・T・リー(Photo by Mike Stobe/LIV Golf)

リチャード・T・リー:圧倒的なショット力でストレスフリーなゴルフ(GIR 1位)
アンソニー・キム、オリバー・ベッカー:驚異的な粘りと勝負強さ(Scrambling 1位)

対する小西のスタッツを見ると、パーオン率は「15回」(18回中)で全体3位タイ。ショットの精度では首位のリー(17回)に肉薄する高い数値を記録する一方で、パッティング数は「31」(全体17位タイ)。ショットで作ったチャンスをグリーン上で活かしきれず、スコアを伸ばしきれなかったことが悔やまれる。

最終日、好調なショットを維持しつつ、グリーン上でいかにパットを沈められるか。それが3打差を逆転し、出場権を掴むためのカギとなる。

「LIVのスポットは人生を変える」運命のラスト18ホール

「トップ3に入れば、人生が変わる」 5位につけるルーカス・ビェルレガード(デンマーク)が語る通り、最終日の18ホールには選手たちのキャリアそのものが懸かっている。

首位のリーは「2打差なんてあってないようなもの」と気を引き締め、復活を期すアンソニー・キムは「このチャンスを得るためにここに来た」と闘志を燃やす。

日本ツアーで揉まれた小西たかのりの底力はこんなものではないはずだ。17番の借りを倍にして返すようなビッグスコアで、世界への扉をこじ開けてほしい。運命の最終ラウンドは現地時間の9時35分に1番ティーから始まる。

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