レッスン・オブ・ザ・イヤー:横田英治プロ。教え子からの祝福に思わず涙
指導者として最も感銘を与えた人物に贈られる「レッスン・オブ・ザ・イヤー」に選出されたのは、横田英治プロだ。江連忠氏に師事し、現在は多くのアマチュアやトッププロの指導にあたる横田プロの受賞を祝うべく、会場には教え子の岸部桃子プロ、岸部華子プロ、スタッフの小内愛美さんが駆けつけた。

「人前でしゃべるのが苦手な子たちから、こうやってお祝いの言葉をもらって、感動してしまいました」と横田プロ
岸部姉妹と横田プロの間には、深い絆がある。2011年の東日本大震災で地元・福島県にて被災した姉妹は、その後千葉県へと避難。その際、彼女たちがゴルフを続けられるよう懸命に環境を整え、プロテスト合格まで導いたのが横田プロだった。
代表して岸部桃子プロから「どんな時も支えてくれた」と感謝の言葉を贈られると、横田プロは思わず涙。その後のスピーチでは、30年近く前に師匠の江連忠プロが同賞を受賞した際の憧れを振り返りつつ、「明日で55歳。この年齢までかかったけれど、今で良かった。教え子たち全員で獲った賞だと心から感じられるから」と喜びを語り、会場は温かい拍手に包まれた。
読者大賞:小林浩美会長。「世界で勝つため、ガンガンやってきた」
社会的な認知度向上に貢献した個人・団体に贈られる「読者大賞」は、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長が受賞した。今季、日本勢がメジャー2勝を含む米LPGAツアー年間7勝と世界を席巻した背景には、会長が推し進めてきた改革があった。

「選手たちの頑張り、ファンの皆さんの応援、スポンサーの方々の支援、そして協会のスタッフのみんなの頑張りによっていただける賞だと思います」と小林浩美会長
登壇した小林会長は、「まさか自分が表彰されるとはまったく思っていなかった」と驚きを口にしながらも、「これまで『世界で勝つため』と、ガンガン強化策を進めてきましたが、この賞は選手の頑張りとファンの皆様の応援、そして大会を支えてくださるスポンサーの皆様のおかげ」と、自身の熱い言葉で感謝を述べた。選手の目標を叶えたい一心で走り続けてきた会長らしい、明るく力強いスピーチに、会場は大いに沸いた。
ジュニア大賞:後藤あいさん。史上7人目のアマ優勝を成し遂げた逸材
将来有望な若手に贈られる「ジュニア大賞」には、高校2年生の後藤あいさんが選ばれた。昨年、ステップ・アップ・ツアーで史上7人目のアマチュア優勝を遂げ、JLPGAのドラコン大会でも277.8ヤードという驚異の記録で優勝した期待の星だ。

圧倒的な飛距離を生かしたダイナミックなゴルフが持ち味の後藤あいさん。当面の目標はプロテスト合格、夢は世界で活躍する選手になること
後藤さんは、「昨年は非常に貴重な経験ができた一年。コーチやトレーナー、周りの方々に支えられて頑張ることができた」と、周囲への感謝を丁寧に言葉に。「今年は今まで以上に全力で取り組む」と語る瞳には、さらなる飛躍を見据える確かな意志が宿っていた。
クラブ・オブ・ザ・イヤー:2025年を象徴する3つの名器
優れたギアを称える「クラブ・オブ・ザ・イヤー」では、以下の3モデルがその栄誉に輝いた。
- ドライバー・オブ・ザ・イヤー:ピン「G440シリーズ」ピンの代名詞である「やさしさ」を維持しながら、理想的な重心設計で飛距離性能をさらに追求。プロのツアー優勝を支えただけでなく、複数の大手量販店での年間売上No.1を記録するなど、市場での圧倒的な支持が評価された。
- アイアン・オブ・ザ・イヤー:タイトリスト「Tシリーズ」PGAツアー使用率11年連続No.1を誇る信頼のブランドのタイトリスト。プロが求める打感・操作性を備えつつ、モデル間(T100・T150・T250・T350)でのコンビネーションのしやすさも追求。あらゆる層のスコアアップに寄与する設計の優秀さが選出の理由となった。
- 特別賞:テーラーメイド「スパイダー パターシリーズ」2008年の登場以来、パターに革命をもたらし続け、現在は世界トップランクトップ3の選手が武器するなど、その存在感は際立つ。長年にわたり市場に影響を与え、進化を止めない姿勢に対し、特別賞授与となった。

左から、木村玄一(ゴルフダイジェスト社 代表取締役社長)、後藤あい(松蔭高等学校2年)、小林浩美(日本女子プロゴルフ協会 会長)、横田英治(CLUB HOUSE 主宰)、山口尚子(ピンゴルフ ジャパン マーケティング プランニング マネージャー)、根津博嗣(アクシネット ジャパン インク タイトリスト ゴルフクラブマーケティング シニアマネージャー)、比留間育洋(テーラーメイド ゴルフ 代表取締役社長)※敬称略
人の熱意と技術の進化があふれた今回の授賞式。2026年もまた新たなゴルフの歴史がきっと刻まれていくことだろう。
