ハワイでの開幕戦を終え、PGAツアーはアメリカ西海岸へと舞台を移す。次なる戦いは、カリフォルニア州で開催される「ジ・アメリカン・エキスプレス」。舞台となるのは、ゴルフ界の鬼才ピート・ダイが設計したPGAウエストのピート・ダイスタジアムC。今大会で注目したい選手は、オーストラリア出身のベテラン、ジェイソン・デイだ。本大会を配信するU-NEXTが、丸山茂樹プロとの名コンビでお馴染み・杉ちゃんこと杉澤伸章キャディにジェイソン・デイの魅力を詳しく聞き、「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してもらった。今週はデイの現在地を紐解いていこう!
画像: 世界ランキング62位のジェイソン・デイ。3年ぶりに優勝なるか!?(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

世界ランキング62位のジェイソン・デイ。3年ぶりに優勝なるか!?(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

ジェイソン・デイは、オーストラリアとフィリピンの血を引く、不屈のプロゴルファーだ。

「彼はオーストラリア人の父とフィリピン人の母を持つ、オーストラリア国籍のプロゴルファーです。PGAツアー通算13勝を誇り、2015年の全米プロでは念願のメジャー初制覇を成し遂げました。また、5人の子供を持つ大家族の父親でもあります」(以下、杉澤)

彼のゴルフ人生は、決して順風満帆ではなかった。

「幼少期は非常に貧しい家庭で育ち、3食食べられるだけで幸せだったそうです。ゴルフは幼い頃から父親とやっていたそうですが、多感な時期に父親を亡くし、非行に走った時期もありました。しかし、母親が親戚にも借金をするなどして、彼を全寮制のゴルフ学校に送り出しました。そこで再び彼はゴルフに熱中します。また、そこでは当時ゴルフ部のコーチであり、長年キャディを務めたコリン・スワットンとの出会いもあり、彼の人生を大きく変えたと言えるでしょう」

その後アマチュア時代から才能を発揮し、順調なプロ生活をスタートさせたジェイソン・デイ。しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。

「13歳で制した『オーストラリア・マスターズ(ジュニア)』をはじめ、アマチュアタイトルを総なめにするなど、早くからその才能を開花させました。プロ転向後は2008年米下部ツアーでプロ初勝利を挙げ、10年には『HPバイロン・ネルソン選手権』で米ツアー初優勝を飾るなど、順調なスタートを切りました。しかし、15年には『全米オープン』のプレー中に倒れ、良性発作性頭位めまい症と診断されるなど、苦難も経験しました。それでも、苦難を乗り越えて同年の『全米プロゴルフ選手権』で念願のメジャー初制覇を成し遂げるなど活躍し、世界ランク1位にも輝きました」

メジャー制覇後、ジェイソン・デイは怪我(腰痛)に苦しみ、思うようなプレーができなくなる。

「優勝したあとは、怪我もあり、あまりうまくいかない時期が続き、ゴルフの引退を考えるほどだったそうです」

そんな彼を救ったのが、クリス・コモとの出会いだ。

「クリス・コモは、タイガー・ウッズのコーチも務めたことがあり、科学的なアプローチをする方です。体の動かし方を認識して、バイオメカニクスに基づいた指導を行います。その指導がジェイソン・デイの怪我とスランプを克服するきっかけになりました。そして、故障の影響もあり18年『ウェルズファーゴ選手権』の優勝を最後にタイトルから遠ざかっていましたが、2023年『AT&Tバイロン・ネルソン』で5年ぶりとなる復活優勝を遂げました」

そんなジェイソン・デイは、ショートゲームを得意としている。

「彼は特にショートゲームに関しては天才的です。『ストローク・ゲインド・アラウンド・グリーン』、『ストローク・ゲインド・パッティング』といったスタッツが、彼の才能を証明しています」

近年は、コンスタントに成績が出てきている。

「昨年は17試合に出場し、トップ25が8回です。出た試合の半分くらいはトップ25に入っています。安定していて良いですね。予選落ちも3回だけであり、予選落ちが少ない選手です。安定したシーズンを送れている彼に、復活優勝の期待がかかります。まずは本大会でどこまで上位にいけるかが注目です。昨年、彼はこの大会で3位でしたので相性も良いはずです」

日本人ファンも多いジェイソン・デイ。その活躍から目が離せない「ジ・アメリカン・エキスプレス」に注目だ!

U-NEXT 木村真希

This article is a sponsored article by
''.