2025年は9月のパナソニックオープンゴルフチャンピオンシップでプロデビューを果たし、その試合を含めレギュラーツアーでは3試合、ACNツアーには2試合にプロとして出場した加藤プロ。結果は、レギュラーツアーの1試合で予選通過、ACNツアーの2試合で予選通過を経験。しかし、QTでは惜しくもファイナルへの進出はできず、今オフでは、思い切ったスウィング改造に取り組み始めたと、中村コーチは語る。
「スウィングの完成度という点から言うとまだまだなんです。金ちゃん(加藤)にも話していることですが15歳でプロとして戦うためのある程度の形を作ろうと考えています。よく周りの方々からは金ちゃんのスウィングはいいですねと言われるんですが、僕的にはまだまだで、エラー動作も出るんです。それらをこのオフに飛距離アップも含めてガラッと変えていこうと取り組んでいます。昨年もトーナメントで何度かバッグを担ぎましたが、エラー動作が出るんです。でも、それも今はまだよくて、それを一つ一つ丁寧に摘み取って次に繋げていく作業をしています。あまりに違ったことをやっているので、金ちゃんも頭の中がパニックになっていると思いますが、徐々に感覚は掴んでくれていると思います」

中村映禅コーチと加藤金次郎プロ
試合と言う特別な雰囲気だからこそ出てしまう悪い癖もあり、それらは今後のスウィング改造で改善していくことだが、サードQT落ちになったことで、より課題に取り組む時間ができたと中村コーチは前向きに捉えている。
そんな新たな取り組みの中で特に気がついたことは加藤選手の足の動きだという。アドレスからトップまでクラブを振り上げ、切り返しのタイミングで左足をターゲット方向に踏み込みながらスウィングしているという。
「アドレスでは少し膝が伸びた状態だったのをクッション性を持たせるように柔らかく使ってもらっています。アドレスであらかじめ両足はハの字にし、左に極端に踏み込みながら振ります。目的は下半身主導でスウィングすることですが、これができるようになると飛距離はもちろんのこと、ショットの精度もアップするはずなんですよ」

下半身主導のスウィング改善で、30ヤード飛距離を伸ばしたい加藤プロ
加藤選手の昨年のドライバーの飛距離は約260ヤード。それをこのオフで30ヤードアップさせたいと計画しているようだ。
実際に目の前で見た加藤選手のスウィングは昨年のものとは別物で、確実にスウィングスピードがアップして迫力が増していた。以前のスウィングでも下半身主導で振れていたように感じていたが、左足の踏み込みを強調した新しいスウィングを見ていると、トップで間がしっかり作れてパワーが溜まっているのがわかる。飛距離の伸びしろはまだまだありそうだ。
2022年より加藤選手を教えてきた中村コーチが考える6年改造計画はあと3年で終わる。体の成長を加味し、試合でのエラー動作を減らして、飛距離を伸ばしていく。これからどのくらいの飛ばし屋になっていくかが楽しみだ。
後編では、加藤選手が取り組んでいる精神面の強化方法についてレポートしよう。
文/出島正登


