
▶青木香奈子(あおき・かなこ)
“アオカナ”こと、青木香奈子のプロフィールを紹介
2000年生まれのプラチナ世代(同年代には、古江彩佳、西村優菜、吉田優利、安田祐香などがいる)。6度目の挑戦でプロテスト合格を果たした97期生。昨年は、レギュラーツアーでは21試合に出場。ステップ・アップ・ツアーでは、4月に開催された「大王海運レディスオープン」で、同期の中村心とのプレーオフを制し初優勝を挙げた。今季はQTランク72位でステップ・アップ・ツアーがメインだが、レギュラーツアーは「Vポイント×SMBC レディス」を初戦とし、レギュラーツアーのシード獲得を目指す。
やっと手にした夢の舞台。ルーキーイヤーを振り返って

デサントゴルフの春先のメインカラーだという“イエロー”を身にまとい、終始笑顔で話す青木
青木といえば、“美スウィング”やカラッとした笑顔で注目を集めており、その人気はプロテスト合格前から知られていたほど。そんな彼女のトークショーは、大勢の人が集まり賑わいつつも、30分間という凝縮された内容からか意外と落ち着いた雰囲気。悲願の夢の舞台で戦い抜いた特別なルーキーイヤーは彼女の目にどのように映っていたのか。
Q: ルーキーイヤーを振り返りたいと思います。まずは4月開催されたステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」での優勝から!
青木: ありがとうございます。思っていたよりはやく優勝できたので、嬉しいというよりは、びっくりみたいな驚きのほうが大きかったです。その前のレギュラーツアーでの2試合は、予選を通過することができず調子は良くなかったんです。でも、「大王レディス」のプロアマの日に「クロウグリップを試してみよう」と急に思い立ち、試合もそれでいったらパットがよく入ってくれて、優勝につながりました。
Q: (クロウグリップを)試してみようと思ったきっかけは?
青木: 政田夢乃ちゃんと一緒に練習していたのですが、そのときにクロウグリップで打っていたんです。夢乃ちゃんはパターがすごく上手なので、ちょっと真似してみようかなと。そんなちょっとしたきっかけだったんですけど……。夢乃ちゃんに感謝です(笑)。
Q: ルーキーイヤーのなかで特に緊張した場面は?
青木: やっぱり初戦はめちゃくちゃ緊張しました。初めての感覚だったので、初戦の初めてのティーショットが、もう。ティーを挿せるかな? と思うくらい緊張してしまって(笑)。プロテストのときほどではないのですが、それでもすごく緊張しました。

プロとして迎えたデビュー戦は、レギュラーツアーの「Vポイント×SMBC レディス」。いきなり13位タイに入り注目を集めた(最終日・撮影/姉﨑正)
Q: プレーオフを経験した「大王レディス」は、どう感じた?
青木: 最終日の最後の3、4ホールは、自分のゴルフを試されているような場面だったんです。なのでプレーオフよりもそこのほうが、特に18番ホールは緊張しました。確か打つ順番が私のほうが後だったんですよ。それで最初に(中村)心ちゃんが打った球はフェアウェイに行って。「だよね~」と思いながら(笑)、見守った後で私が打って、それもフェアウェイに行きました。その後の5、6mのパットが緊張して、距離感どうこうというよりも、とりあえず寄せようという気持ちで打ちました。
Q: それは意外ですね!
青木: そうなんですよ! プレーオフはぜんっぜん緊張しなくて。むしろ楽しかった。心ちゃんも結構話してくれるタイプだったので、2人で話しながらプレーして、結構和やかムードでした。
試合中、女子プロたちはどんな話をしているの?
全然ゴルフとは関係のない話が多いとのこと。例えば中村心とはこんな会話をしていたそうだ。
青木: 「心ちゃん、かわいいね」と(笑)。心ちゃん、本当にかわいいんですよ。めちゃくちゃ性格も良くてかわいい。「化粧は今から覚えます~」と言っていたので、メイクの話をしたりしていました。
女子プロ同士の会話の話題は、主に美容関連のことだそう。たっぷりと日差しを浴びた肌にはそばかすが増えてしまうため、オフシーズン中に治療を施し綺麗になった姿で開幕戦を迎えようと考える女子プロが多いとのこと。
青木: そのために情報をよく交換し合っているんです!
【トークショー終了後の取材にて】
プロになる前の青木と、同年にプロテスト合格を果たした同年代の平塚新夢や手束雅、4個下の都玲華、そしてプロとしては一年先輩の政田夢乃らはプロテスト合格前に同じワンデイ大会でしのぎを削った存在。かつては同志として歩んでいた彼女たちの関係性は、プロの舞台において変化したのだろうか?
青木: このオフには夢乃ちゃんとちょっとしたカフェにも行きましたし、平塚新夢ちゃんや手束雅ちゃんとは今でも仲が良いですし、みんながいるおかげで私自身も楽しく試合をすることができました。なので、“安心する”という感じですかね、一緒にいると。レギュラーツアーに出場すると、どうしてもアウェーを感じてしまっていました。もちろんゴルフは個人プレーなんですけど、そういうときに、みんなの存在は“仲間”として、すごく意識していました。たぶん、もうみんなの狙いは、“レギュラーで活躍すること”。同じ気持ちだと思うので、みんなで頑張っていけたらと思います。

8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」2日目の様子。同い年で同期の手束雅(左)と、一個下でプロとしては2年先輩の永嶋花音(真ん中)と同組で回った

