24年の12月17日、17歳でプロ転向したブレーズ・ブラウンは、通信教育で高校を卒業したばかりの18歳。昨年コーンフェリーツアー(以下KFT /下部ツアー)のヴェリテックバンク選手権で2位に入りツアーのテンポラリーメンバーとなると、25年KFTのポイントランク68位に入り、今季同ツアーのフル参戦権を獲得した。
今回のPGAツアー出場はスポンサー推薦だったが、「応援し協力してくれる人たちに恩返しがしたい」という思いで臨み、期待に違わぬ上位争いを演じ一躍注目を集めた。

ジ・アメリカン・エキスプレスを18位タイで終えた期待の新星ブレーズ・ブラウン(写真/Getty Images)
「自分がコントロールできることだけに集中する」といった最終日。2番で幸先の良いバーディを奪ったがスコアを伸ばしたい5番(パー5)でティーショットを池に打ち込み痛恨のダブルボギー。その後、我慢のゴルフが続いたが14番でこの日2つ目のバーディ奪取に成功。最終ホールがバーディならトップ10入りで次週のファーマーズ・インシュランス・オープンの出場権が手に入るところだった。
ティーショットは右ラフにつかまったが残り205ヤードを池ギリギリのラインにアグレッシブに攻めピン手前7メートルに乗せた。前日ロングパットを沈めた映像が画面に映し出されるなか放ったバーディパットは勢い余って2メートル以上オーバー。返しも入らずボギーフィニッシュで通算19アンダー、18位タイで終戦した。
【動画】3日目の18番、ブラウンのロングパットバーディ【PGAツアー公式X】
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x.comしかし世界No.1のシェフラーと最終組でプレーしたのは大きな財産。「僕が心がけているのはすべてのラウンドから何かを学ぶこと。失敗したり残念な結果になってもそこから学んで成長できると思います」。
幼い頃のヒーロー(今でも憧れの人)はリッキー・ファウラー。当時の写真を見るといつも「オレンジ色のウェアを着ていました」。
そのファウラーが優勝争いするブラウンの姿を見て「もし自分が18歳でPGAツアーに参戦して優勝を争えるならなんでもしただろう」と目を細めた。
17番で大量リードに守られていたシェフラーがティーショットを池に入れダブルボギーを叩いたシーンもしっかりとその目に刻んだ。最後のボギーは全力を尽くして攻めた結果。後悔はない。
父・パークさんは現在白血病患者のなかでも2パーセントしかかからない有毛細胞白血病と闘っている。22年には骨肉腫と診断され余命数カ月を宣告された。その後再検査の結果有毛細胞白血病が判明し20回もの化学治療を受けてきた。しかし治療はできるが完治は難しい。
ブラウンがプロ入りを急いだ裏には父の病があったのかもしれない。彼がこれからどんな道を歩むのか楽しみで仕方ない。
【動画】ジ・アメリカン・エキスプレス最終日のハイライトをチェック【PGAツアー公式YouTube】
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