スウィング動画をAIによる3D解析技術でデータ化することができる、コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」。このアプリを活用しているゴルフコーチ・北野達郎が、「PGAショー」の様子をレポート。

こんにちは。SPORTSBOX AI 日本アンバサダーの北野達郎です。今回は、アメリカのフロリダ州オーランドで開催されたPGAショー(※)の模様をお伝えします。
※PGAショーとは、アメリカ・フロリダ州オーランドで開催される世界最大のゴルフ見本市。日本ですと毎年3月にジャパンゴルフフェアが開催されますが、そのゴルフ展示会の世界版です。

物価高騰に対応する低価格帯モデルがアメリカでも注目されている

まず私が今回アメリカで感じたのは、「物価高騰に対応する商品が出てきている」ことです。例えばクラブならフィンランド発の「TAKOMO GOLF(タコモゴルフ)」です。今回発表された「MKⅡアイアンシリーズ」は全てステンレスをベースに製造されており、コストが高いチタン等を含まないことや、消費者直販の販売形式で価格を抑えられているのが特徴です。アベレージゴルファー向けの「101MKⅡ」は5番からGWで579ドルですので日本円に換算して10万円以下です。

画像: タコモゴルフとレインメーカー。低価格帯の商品がアメリカでも注目されている

タコモゴルフとレインメーカー。低価格帯の商品がアメリカでも注目されている

そして、ランチモニター(弾道測定器)でも注目の低価格帯モデルがありました。「Blue Tees」の「Rainmaker」は、クラブスピード、ボールスピード、ミート率、キャリー、トータルといった飛距離の要素はもちろん、スウィング軌道やクラブの入射角といったクラブのデータに至るまで、最大12のデータ項目を見ることができます。お値段は、現地価格で599ドルですので、こちらも日本円に換算すれば10万円以下です。タコモの「MKⅡ」とブルーティースの「レインメーカー」は、まもなくアメリカで販売開始予定とのことです。

AIによるスウィング分析の流れはさらに加速する

続いて、私が日本アンバサダーを務めるスポーツボックスAIからは、新たに「SAMI」(AIアシスタント)と「Diagnose」(診断機能)がリリースされました。まず「SAMI」は、ゴルフコーチ向けの「チャットGPT」のような機能で、ゴルフコーチがSAMIに質問すると、レッスンをしている生徒がどんなことに取り組むべきか? をAIから回答してくれる機能です。

画像: スポーツボックスAIの「SAMI」と「Diagnose」。ゴルフコーチやプレーヤーがAIからのアドバイスをそれぞれ受けられる

スポーツボックスAIの「SAMI」と「Diagnose」。ゴルフコーチやプレーヤーがAIからのアドバイスをそれぞれ受けられる

そして「Diagnose」とは、スポーツボックスの全てのデータからスウィングの弱点を特定する機能で、例えば右足に体重が残る弱点を持っている場合は、その改善をテーマにして練習モードでチェックを行うことができます。他にもトラックマンの3Dモーションキャプチャーが「回転」、「移動」などのデータを数値化してきただけでなく、キネマティックシークエンス(運動連鎖)をグラフで表示する機能を追加するなど、従来よりかなり進化していて、もはやAIのスウィング分析はスタンダードになりつつあると言えるでしょう。

クラブを吹っ飛ばす人が続出!? カデロゴルフの超極太グリップ

最後に、私が個人的に気に入ったユニークなグリップをご紹介します。「カデロゴルフ」の新しい練習用グリップは超極太で、「ゴルフのホールカップ」くらいの太さです。プロはよく太めのパターグリップをアイアン等に装着して練習しますが、その比にならない太さです! 持ってみると、もはや「握る」というより「抱える」という感覚に近く、手の操作がほとんどできません。

画像: カデロゴルフの超極太グリップ。もはや「握る」というより「抱える」感覚に近い

カデロゴルフの超極太グリップ。もはや「握る」というより「抱える」感覚に近い

火曜日のデモデーでは、このグリップが付いたクラブを振った人が思わずクラブを飛ばしてしまうなど、一歩間違えたらケガする人が出そうでしたが、その場が爆笑の渦になるあたりはアメリカらしいなと思いました。私も試してみましたが、小手先を使わず下半身や体幹を使ってゆっくり振ることが自然にできるので、スウィングの再現性を高めるのに良い練習器具でした。特徴的なのは「極太だけどグリップ重量は重過ぎない」ことで、クラブバランスは保たれているので重心も感じながら打てるのが良かったです。担当者の話では、まずアメリカでリリースして、近々日本でも販売予定とのことでした。

今回はPGAショーの視察レポートをお伝えしました。現地で吸収した情報は、また日本に帰ってから今後のレッスンや記事でもご紹介させていただきます!

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