久常は「つかまり」と「飛距離」に着目
2026年モデルとして新たに投入されたテーラーメイドの自信作「Qi4D」シリーズ。久常は前年の10月の段階で、すでにこの新型ヘッドのテストに着手していた。注目は、彼が前作「Qi35」のコアモデルからの移行を極めてスムーズに進めた点にある。
「『Qi4D』ドライバーは、PGAツアーでは早い段階からテストが始まっていました。テストが始まった時(昨年)は、まだ『Qi35』(コア)ドライバーを使用中で、現場でプロトタイプのヘッドを見た時の感想は、ヘッドの見た目は『Qi35』と似ていたので、まずは問題無く使えそうだという印象でした。」

久常使用の「Qi4D LS」ドライバー。ウェイトは前方10g、後方8gに設定
プロにとって、アドレス時の視覚的な安心感やヘッド形状の連続性は、スウィング時の信頼感につながる極めて重要なファクター。久常のコメントからは、新モデルがこれまでの流れを継承しつつ、確実な進化を遂げていることへの手応えが伺える。
テスト開始後、久常は「シンプルにつかまって飛ぶ」と感じたという。これは、テーラーメイドが長年追求してきた「寛容性」と「ボールスピード」の融合が、2026年モデルにおいて一段高い次元に到達したことを意味している。
「10月からテストが始まり、初めて打った時の感想は、“シンプルにつかまって飛ぶ!”『Qi4D』ドライバーにはすぐにスイッチできそうだと思いました」
特にPGAツアーのようなハードなセッティング、かつプレッシャーのかかる場面では、単に最大飛距離が出るだけでなく、ミスヒット時でもいかに弾道のブレ幅を抑えるが鍵となる。久常が新モデルへのチェンジを即決した理由は、この「Qi4D」が持つ実戦的な完成度の高さがあったからに違いない。
なぜコアモデルから「LS」に替えたのか
2026年モデルのラインナップの中でも、久常がエースとして選択したのは、ロースピンモデルである「Qi4D LS」ドライバーだ。その理由としてまず挙げたのは、彼のヘッドサイズへのこだわりだ。

弾道コントロール、飛距離性能の両面で「Qi4D LS」ドライバーをチョイス
「昨年は少しサイズの大きい『Qi35』(コア)ドライバーを使用していましたが、私はもともと小さいヘッドを好むタイプだったこともあり、今年は『Qi4D LS』ドライバーを選びました。また操作性が良いのでコントロールもしやすく、飛距離も出ていた点も選ぶ決め手となりました」

「Qi4D」(コア)ドライバー(左)と「Qi4D LS」ドライバー(右)の比較
PGAツアーのコースは、風の向きやタイトなフェアウェイなど、ホールごとに様々な攻め方を要求する。「Qi4D LS」ドライバーが持つ高い操作性は、久常にとってコースを攻略するための最適解となった。
コアモデルとの“二刀流”も視野に
興味深いのは、久常が「Qi4D LS」ドライバーに固執するのではなく、2026年シーズンの戦いを通じて柔軟な「使い分け」を視野に入れている点である。
「ただ、PGAツアーでも広いコースの時は『Qi4D』(コア)ドライバーで思いっ切り振って行くのも面白いかなとも考えています」
自分の感性に合う「Qi4D LS」ドライバーを軸にしつつ、飛距離性能がスコアに直結するコースでは「Qi4D」(コア)ドライバーの直進性を活用する。いわばドライバーの“二刀流”。「Qi4D」シリーズの層の厚さが、今シーズンの戦いを支える強い基盤となっている。

スコッティ・シェフラーをはじめ、PGAツアーで使用する選手が増えている7W。久常もその一人で早くも「Qi4D」 フェアウェイウッドの7Wを投入した
そして、PGAツアーで契約の有無を問わず使用者の多いテーラーメイドのフェアウェイウッド。久常もQi4D(コア)フェアウェイウッドに即スイッチした。3Wに加えて、PGAツアーで定番となりつつある7Wもバッグイン。硬く締まったグリーンに対して、250Y前後の距離から高弾道で止める狙いがうかがえる。
操作性と飛距離の高度な融合、そして状況に応じた柔軟な選択肢。これらを兼ね備えた「Qi4D」シリーズを手に、久常は今シーズン、PGAツアー初制覇へ挑んでいく。

【久常涼 WITB】
・1W:Qi4D LS/10.5度/24ベンタスレッド 7X/45.25インチ
・3W:Qi4D/15度/ベンタスTRブラック8X/42.5インチ
・7W:Qi4D/21度/ベンタスTRブラック8X/41.5インチ
・4I:P7CB/24度/プロジェクトX 6.5/38.5インチ
・5I:P7MC/27度/プロジェクトX 6.5/38インチ
・6I:P7MC/31度/プロジェクトX 6.5/37.5インチ
・7I:P7MC/35度/プロジェクトX 6.5/37インチ
・8I:P7MC/39度/プロジェクトX 6.5/36.5インチ
・9I:P7MC/43度/プロジェクトX 6.5/36インチ
・PW:P7MC/47度/プロジェクトX 6.5/35.5インチ
・AW:MG4(SB)/52度/プロジェクトX 6.5/35.5インチ
PHOTO/Yoshihiro Iwamoto


