
いまどきのスチールシャフトは選択肢が非常に豊富だ(写真はイメージ)
モデルのよって性格はかなり違う
クラブフィッター小倉です。今回はスチールシャフトがテーマです。主にアイアンに装着されていることが多いシャフトで、文字通り”鉄”で出来ています。ひと昔前は、若い男性やそれなりにパワーのあるゴルファーに向けたシャフトなんて言われていましたが、今ではそんなことは全くありません。
スチールシャフトは、素材の特性上、安定した挙動が持ち味です。必要以上に捻じれにくく、シャフトにかかるパワーが変わっても極端な動きをしないため、方向性が安定しやすく、グリーンを狙うアイアンや細かなコントロールが求められるウェッジなどに適しています。
近年は、技術が進歩し、60g台から130g台まで幅広い重量帯が揃っていて、大げさでなく女性からツアープロまで幅広いゴルファーに対応しています。販売しているメーカーも多く、日本シャフト、トゥルーテンパー、KBS、島田シャフトなどなど、それぞれのメーカーが複数のモデルのラインアップしていることもあり、選択肢が非常に豊富です。
スチールシャフトは、その素材のイメージから、重さが違うだけで振り心地や性能はあまり差がないと思われがちですが、モデルによって振り味や性能はかなり違います。キックポイントの違いによる振り味や特性の違いはもちろん、ゆっくりとしなり、しなり戻りも緩やかな粘る特性を持つモデルもあれば、シャープにしなり、しなり戻りもシャープな弾き感のある特性を持つモデルもあります。
またモデルによってフレックス(硬さ)の設定も違うことも多く、特性の違いと合わせて、同じSフレックスでも硬く感じるモデルと軟らかく感じるモデルがあります。
見た目にあまり差がないせいなのか、スチールシャフトなんてみな似たような感じだろう、という印象を持たれているゴルファーが多い気がします。実は前述した通り、全然違います。
私はフィッティングの際、ウッド類のカーボンシャフトとの振り心地やウェイトフローを考えてアイアンのシャフトを提案していますが、素材で分類するとスチールとカーボンの割合は、7:3でスチールのほうが多いです。
アイアンのカーボンシャフトは、設計の自由度がスチールよりも高いため、高性能かつ個性がしっかりしているモデルが多く、ドはまりすれば、高い満足度が得られますが、ヘッドの相性やゴルファーのスウィング特性や要望などを踏まえて選ぶと結果的にスチールシャフトをお勧めすることが多いですね。
もしどこかで同じヘッドや近いヘッドでスチールシャフトを試打する機会があれば、是非打ち比べてみてください。重さの違いはもちろん、近い重量帯のモデルでもフィーリングや結果が変わるはずです。
次に新しくアイアンを購入する、リシャフトするといった時は、他のクラブとキックポイントを揃える、重量フローがバラつかないような重量帯を選ぶといったことも気にしてみてください。よりミスの幅を小さくでき、満足度を高めることができますよ!
