ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市)は、長年にわたり多くのゴルファーに愛されてきたが、2026年6月末をもって国内販売店への製品出荷を終了することを発表した。
画像: RMXは藤田寛之プロや今平周吾プロなどに愛用されているモデルだ(撮影/野村知也)

RMXは藤田寛之プロや今平周吾プロなどに愛用されているモデルだ(撮影/野村知也)

ヤマハゴルフ、44年の歴史に幕

ヤマハ株式会社は、2026年2月4日付の公式リリースにて、経営資源の最適配分と事業ポートフォリオの見直しの一環として、ゴルフ用品事業を終了することを決定したと発表した。

ヤマハがゴルフ事業に参入したのは1982年のこと。楽器製造で培った精密な金属加工技術や、FRP(繊維強化プラスチック)をはじめとする高度な素材開発力を武器に、独自の進化を遂げてきた。

特に「INPRES(インプレス)」シリーズや「RMX(リミックス)」シリーズといったゴルフクラブは、その高い技術力に基づいた製品開発で、プロからアマチュアまで幅広い層から高い評価を得てきた。楽器メーカーならではの「音」へのこだわりや、精密な重心設計などは、まさにヤマハにしか成し得ない「ものづくり」の結晶だったと言える。

撤退の背景にある厳しい事業環境

今回の苦渋の決断の背景には、近年のゴルフ市場を取り巻く激しい環境変化がある。海外ブランドを中心とした競争の激化に加え、為替変動や原材料費の高騰による収益構造の悪化、さらには主要市場におけるゴルフ人口の減少といった要因が重なり、事業環境は厳しさを増していたという。

ヤマハはこれまでにもさまざまな構造改革や収益改善策を講じてきたが、中長期的な成長を見通すことが困難であると判断。グループ全体の成長戦略および資本効率の観点から、経営資源をより競争優位性の高い事業領域や成長分野へ重点的に配分することを決定した。

なお、長年のファンにとって気になるのは今後のサポート体制だが、ヤマハは事業終了後もアフターサービスや修理対応については、所定の保証期間継続して対応するとしている。

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