LIVゴルフリーグ2026年シーズン開幕戦「LIVゴルフ・リヤド」の2日目。 72ホール化に伴う長丁場の戦いは折り返し地点を迎えた。日中の酷暑を避けた「ナイターゴルフ」は、華やかな見た目とは裏腹に、選手たちに視覚と感覚のズレを強いている。そんな中、ワイルドカードで参戦している浅地洋佑が、初日の「68」に続き、この日も「69(3アンダー)」とスコアを伸ばし、通算7アンダーの10位タイにつけた。

OWGRでLIVゴルフ10位のポイントは他ツアーで何位?

今大会からLIVゴルフに付与されることになった世界ランキング(OWGR)ポイント。その恩恵を受けられるのは「上位10名」のみという狭き門だ。 だが、その10位(約2.76pt)という数字が持つ意味を他ツアーの同週開催大会に当てはめると、その“価値”と“残酷さ”が浮き彫りになる。

【LIVゴルフ10位(約2.76pt)の価値換算】
DPワールドツアー(カタールマスターズ)11位相当(約2.72pts)
コーンフェリーツアー(アスタラゴルフ選手権)7位相当(約2.80pts)
アジアンツアー(フィリピンゴルフ選手権)2位〜3位相当(3位が約2.35pts)
PGAツアー(WMフェニックスOP)29位相当(約2.73pts)

浅地が現在キープしているポジションは、アジアンツアーなら表彰台クラス、DPワールドツアーでもトップ10目前に相当する価値がある。

しかし、LIVの特異な点はここからだ。他ツアーであれば11位や30位でも相応のポイントが得られるが、LIVでは11位になった瞬間、獲得ポイントは「ゼロ」になる。

「2.76ポイントか、ゼロか」。浅地は現在、このあまりに極端なボーダーライン上に立っている。順位を一つでも落とせば、世界ランク上では“予選落ち”と同義。

残り36ホール。浅地にとって、この「10位」を死守できるかどうかが、世界ランク的には文字通り天国と地獄の分かれ目となる。

首位は「ミスター67」グーチら3人が並ぶ混戦

リーダーボードの最上段、通算10アンダーには3人が並んだ。その一角、テーラー・グーチ(Smash GC)は2日連続で「67」をマーク。「ルールは67(67以下で回るのが自分の掟)」と語る22年の王者は、言葉通りの安定感を見せつけた。

【動画】T・グーチの“ほぼ”ホールインワンのショット【LIVゴルフ公式X】

@livgolf_league post on X

x.com

「暗闇の中ではすべての変数が少しずつ難しくなる。風の影響も、昼間より数ストローク分難しく感じるんだ」

そう語りながらも、ボギーは3パットした1つのみ。ショットのコントロールは抜群で、視界の悪さを技術でカバーした形だ。

画像: 25年のまさに今頃「WMフェニックスOP」で優勝したT・デトリーは26年、LIVゴルフ リヤドで優勝争いを演じている(提供/LIV GOLF)

25年のまさに今頃「WMフェニックスOP」で優勝したT・デトリーは26年、LIVゴルフ リヤドで優勝争いを演じている(提供/LIV GOLF)

同じく首位に立ったトーマス・デトリー(4Aces GC)は、「シェイキー(不安定)なスタート」に苦しんだ。気温の低下と風の変化に翻弄されながらも、なんとか「69」でまとめ上げた。「チームメイトと一緒だと、一匹狼だった頃とは違う安心感がある」と、団体戦ならではのメンタル面での支えを口にする。

ユーラインを襲った「真っ暗」の恐怖

画像: LIVゴルフの全試合に出場しているピーター・ユーラインでもナイターゴルフは難しいと話す(提供/LIV GOLF)

LIVゴルフの全試合に出場しているピーター・ユーラインでもナイターゴルフは難しいと話す(提供/LIV GOLF)

もう一人の首位、ピーター・ユーライン(RangeGoats GC)は、ナイター特有の罠に嵌りかけた一人だ。

「ライトが真上にあると、バンカーの中は真っ暗なんだ。ボールが全く見えない」

9番ホールのバンカーで、自分の影がボールを完全に隠してしまい、2度もミスショットしたという。それでも後半に立て直し、首位の座を守ったのは見事と言うほかない。

「64」のコクランクが急浮上、ラームは“爆発”待ち

この日のベストスコア「64」を叩き出したのは、ジェイソン・コクランク(Smash GC)だ。

「距離感は少し狂っていたけれど、ボールコントロールが良かった」と語るように、視覚情報の少なさをショットの精度で凌駕。スタートの12番をパーとすると、13番から3連続バーディを奪うなど爆発的なスコアを出し、一気に首位と1打差の4位タイ(通算9アンダー)まで駆け上がった。

一方、初日4位のジョン・ラーム(Legion XIII)は「68」で回り、通算9アンダーで4位タイをキープ。首位とは1打差の好位置だが、本人はまだギアを上げきっていない様子。残り2日間、どこかで爆発的なスコアを出してくるのは間違いないだろう。

砂漠の夜は、照明の角度一つで天国と地獄が分かれる。視覚の罠と風を読み切り、土曜日の夜に笑うのは誰か。そして浅地は、大金と世界ランクポイントという「果実」を持ち帰れるか。後半戦も眠れない夜が続く。


This article is a sponsored article by
''.