
カタールマスターズで優勝したパトリック・リード(PHOTO/Getty Images)
そもそもリードが中東を訪れたのはLIVのリヤド(サウジアラビア)大会に出場するためだった。開幕戦前の調整のつもりで出場したヒーロー・ドバイ・デザート・クラシックで予想外(?)の優勝を挙げたことで人生を変える数週間が幕を開けた。
バーレーンで2位に入るとカタールで今季2勝目を挙げたリードは「シーズン序盤に2勝できたのは特別な意味がある。これからもっと多くの優勝のチャンスがあると思う」と自信満々。
世界ランク17位に浮上したことですべてのメジャー大会に出場可能。DPワールドに加えアジアンツアーの高額大会インターナショナルシリーズにも参戦できる(必要ないかもしれないが……)。
DPワールドツアーのポイントランクトップ10入りし、PGAツアーに復帰する計画を公然と口にしているリードは目下ポイントレースを引っ張る立場(1位)にいる。
「追いかけるよりトップに立つほうがずっといい。いい感じのスタートが切れた」
シーズンはまだ始まったばかりだが事実上すでにPGAツアー昇格を決めたといって過言ではない。
LIVの試合に最後に出たのは昨年の9月。現行のルールでは1年間の禊(みそぎ)期間を経ればツアー復帰が可能になるが、ブルックス・ケプカがツアーに戻る際莫大な経済的制裁を受けたことを考えるとLIVで66億円(移籍金は含まない)を稼いだ彼に何らかの措置が設けられるかもしれない。
しかし昔から“悪童“と呼ばれ、ヒール役を地で行く彼にとって誰がなにをいおうがどこ吹く風。涼しい顔でツアーに戻ってくる姿が目に浮かぶ。
【動画】悪童の汚名は返上? P・リードがラウンド前にファンサービス【DPワールドツアー公式X】
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x.com悪評の発端は学生時代にさかのぼる。ジョージア大学ゴルフ部時代、プレー中にチート(インチキ)行為と素行不良でチームメイトから総スカンを喰らいオーガスタ州立大学に転校を余儀なくされた経験を持つリード。
かつてツアーで米メディアが選手たちに「嫌いなプレーヤーは誰?」と聞いたところ嫌われ者トップ3にしっかりランクインしていた。
ライダーカップのペアリングに文句をつけたり、タイガーのサンデーレッドを真似して最終日に赤と黒のウェアで登場する姿を非難されたり、幾度も批判や口撃にあいながら18年にマスターズ制覇を含むDPワールドツアー5勝を挙げたメンタルはさすが。
今年は“悪童“の言動から目が離せない。
