
LIVの二大巨頭ともいえるデシャンボー(左)とラーム(右)が上位争いを演じているLIVゴルフ アデレード(提供/LIVゴルフ)
ラームのグリーン上は「魔法」の領域へ

単独首位に躍り出たジョン・ラーム(提供/LIVゴルフ)
初日4アンダーからスタートしたラームは、この日「63」というビッグスコアを叩き出し、通算13アンダーで単独首位に躍り出た。その要因は、神懸かり的なパッティングにある。
【動画】ジョン・ラームの約14mのイーグルパット!【LIVゴルフ公式X】
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x.com7番(パー5)で約14メートルのイーグルパットを沈めたのを皮切りに、面白いようにボールがカップに吸い込まれていく。この日彼が沈めたパットの総距離は、実に151フィート(約46メートル)に達した。
「最後にこんなに入ったのがいつだったか思い出せないよ。外れたと思ったものまで入ってくれた」
会見でそう語ったラームは、ボギーフリーの完璧なラウンドを展開。今季から導入された72ホール競技についても「まだ半分(36ホール)終わっただけ」と冷静だが、その視線はすでに日曜日の表彰台と、その後に控えるグラミー賞ノミネート歴を持つ世界的DJ、FISHER(フィッシャー)との祝勝会を見据えている。
「スコア以上に良かった」デシャンボーの不気味な自信

デシャンボーもラームに離されずに2打差の3位で追走(提供/LIVゴルフ)
首位ラームを2打差で追うのは、初日首位タイだったブライソン・デシャンボーだ。この日は5アンダー「67」で回り、通算11アンダーの単独3位。スコアだけ見ればラームに後れを取った形だが、本人の感触はすこぶる良い。
「スコアよりも内容ははるかに良かった。ウェッジの精度など課題はあるが、ここ4、5年のシーズン序盤としては、かつてないほど良い球が打てている」
中盤までは独走する気配さえあったが、突風に煽られてバンカーの目玉になる不運などがあり失速。「忍耐が試された一日だった」と振り返るが、その表情に悲壮感はない。
「ジョン(ラーム)よりもボールを上手く打って、パットを決めるだけさ」
週末の爆発を予感させる、不気味なほどの自信を漂わせている。
割って入った伏兵キャンベル、そして「完全復活」のAK
二人の怪物の間に割って入ったのが、ニュージーランドのベン・キャンベル(RangeGoats GC)だ。ラームと同じく「63」をマークし、通算12アンダーの単独2位につけた。
「オーストラリアの硬いコースには慣れている」と語るサンドベルト育ちの技術で、5連続バーディを含む快進撃。主役たちの争いに、オセアニアの地を知り尽くした伏兵が待ったをかける。
そして、4位には通算10アンダーでアンソニー・キム(4Aces GC)が続く。
そして、4位には通算10アンダーでアンソニー・キム(4Aces GC)が続く。これまでのワイルドカード枠から正式に「4Aces」のメンバーとして初めて挑む今大会。「4Aces」のユニフォームを身にまとい、かつての輝きを取り戻しつつある男が、上位陣にとって無視できない存在となってきた。
さらに2023年にコースレコードの「62」を出したテーラー・グーチ(Smash GC)も「63」で回り、通算9アンダーの5位タイへ急浮上。
役者は揃った。ラームの剛腕か、デシャンボーの科学か、それとも復活のAKか。アデレードの熱狂は、最高潮のまま週末へと突入する。
