「2025年問題」に対しては各ゴルフ場、さまざまな対応をしているが、なかでも独自の対策を打ち出したのは、静岡県にある伊豆にらやまCCだ。
画像: 写真は伊豆にらやまCC。電車の場合は伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅よりクラブバスが出ている

写真は伊豆にらやまCC。電車の場合は伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅よりクラブバスが出ている

2025年問題とは、一般的には日本の約800万人の団塊世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、国民の5人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎えることで、医療・介護・福祉の需要急増、労働力人口の減少、社会保障費の増大など、日本社会が限界的な負担に直面する諸問題。ゴルフ界においてもゴルファーの減少が本格化する現象のことで、それは現在も続行中だ。

この事態を打開すべく、同CCが今年8月より実施するのが、当年で75歳以上になる会員の年会費を徴収しないという方策だ。

「実際のところ、いまの75歳の人は元気で、当コースの会員でも年40回ほど入場される方もいらっしゃいます。ただ、仕事のほうは辞められて年金生活の方がほとんどです。ならば年会費を無料にすれば、会員継続をしてくださる方が多くなるだろうということで……」とその理由を話すのは、同CC代表取締役総支配人の白橋和典氏。

現在の同CCの27ホール正会員は1460名で、うち560名近くが75歳以上の該当者になる。年会費は1982年のオープン以来2万円。2019年に消費税が10 %となったため、税を上乗せして2万2000円となった経緯がある。

近年、年会費を値上げするゴルフ場が増えているが、同CCはそうすることもなく、毎年のコース改修、接客の良さなどで、年間6万3000人を超えるゴルファーが訪れる伊豆エリア屈指の人気コースの地位を維持している。

ただ、年会費が無料になるのだが、その代わりに1ラウンドプレーにつき550円(税込)を通常メンバー料金(ランチ付きで7000円)に上乗せして払うシステムとなる。ただし、毎週のように来場する人に対しては、40回に達するとその上乗せは打ち切り。40回×550円で年会費の2万2000円に達するからだという。もちろん年会費免除だからといっても正会員と変わることはなく、クラブ競技には参加できる。

同CCは前述のように開場が1982年。東、中、西の27ホールの丘陵コース。設計は東と中があの日本のゴルフ黎明期に活躍した赤星四郎、西が鬼才・加藤俊輔。両氏の設計思想の違いをラウンドで体験するのも一興であろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年2月24日号「バック9」より


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