
写真はTOTOジャパンクラシック2025の山下(撮影/大澤進二)
総合力で勝ち取った“68”
予選カットの無い4日間競技で争われる今大会。日本勢トップに立ったのは、昨シーズン海外メジャー初制覇を含む2勝を挙げた山下美夢有だ。
この日は前半からエンジン全開。2番、3番で連続バーディを奪うと、5番、8番のパー5でもしっかりとスコアを伸ばし、前半だけで4アンダーをマークした。
山下自身も「バックナインでも同じようにチャンスはあったのですが、良いスコアにつなげることができませんでした」と話すように、16番ではバーディチャンスに付けたが、やや上りの軽いフックラインは切れずにカップ横を過ぎていった。とはいえ、後半もボギーフリー。初日は「68」でまとめ、首位と2打差の3位タイにつけた。
「今年は休養と調整を挟みながらスケジュール管理をしていて、良いコンディションで臨めています」と語る山下。その言葉通り、この日は集中力が際立った。パーオン率は55.6%(10/18)とショットが完璧だったわけではない。しかし、それを補って余りあるのがグリーン上のパフォーマンスだ。この日のパット数はなんと「24」。
象徴的だったのは11番、砲台グリーン下からの3打目。しっかり高さを出しながらスピンを効かせてピン側に止め、窮地をパーでしのいだ。バックナインではバーディこそ来なかったものの、崩れることなく耐え抜いた「粘り強さ」が光った一日となった。
起死回生の11番ホールのアプローチ!
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x.com古江、竹田らもアンダーパー発進。首位はオースティン・キム
他の日本勢も健闘している。昨年、シェブロン選手権でメジャー制覇を果たしている西郷真央、そして馬場咲希はイーブンパーの28位タイとまずまずのスタート。さらに上位を伺うのが、1アンダー・18位タイにつけた古江彩佳と竹田麗央だ。特に古江はフェアウェイキープ率約78%(11/14)と安定したショットを見せており、2日目以降のチャージに期待がかかる。
一方で、先週2位の岩井千怜は1オーバー(36位タイ)、勝みなみと笹生優花は2オーバー(49位タイ)、岩井明愛は3オーバー(58位タイ)、吉田優利は4オーバー(66位タイ)と、巻き返しが必要な位置でのスタートとなった。
リーダーボードの頂点に立ったのは、アメリカのオースティン・キム。7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、6アンダーで単独首位に立った。1打差の2位には中国のヤン・リウが続いている。また、ディフェンディングチャンピオンのリディア・コー(ニュージーランド)は2アンダーの14位タイと、連覇に向けて静かに好位置をキープしている。
“アジアのメジャー”と呼ばれるにふさわしい激戦の幕開け。粘りのゴルフで好発進した山下を中心に、日本勢がどう順位を上げてくるのか、2日目のプレーからも目が離せない。





