悩める2人のプロ、加藤龍太郎と木下彩に、奥田靖己がオフ合宿を敢行。ゲストは「日本アーティスティックゴルフ協会」会長の小島謙太郎。“曲打ち”を使って行うというこの合宿に週刊ゴルフダイジェストの奥田番が密着。「週刊ゴルフダイジェスト」3月17日号に掲載されている内容の一部を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。

「人生、初体験はワクワクするやろ」スウィングを変えず“感性”を磨く理由

画像: ツアープロが入門! 左から小島謙太郎、加藤龍太郎、木下彩、奥田靖己

ツアープロが入門! 左から小島謙太郎、加藤龍太郎、木下彩、奥田靖己

奥田 今回なぜ“曲打ち”か。2人はプロとして自分の“店”を持ってやってきた。でも今はちょっと限界を感じていると。もちろん、たくさん球を打って人の意見を聞くことはずっとしているけど、ここから先は今まで一度も経験がないことをするんが一番大事。人生、初体験はワクワクするやろ。

小島 ワクワクすると今まで真面目に取り組んでいた頭や体が柔軟になり、そこにヒントがいっぱい出てくるんですよね。

奥田 そしてそれは試合でも使えるものやから。“曲打ち”はただ遊んでいるだけやないいうことです。まずは彩プロからや。

木下 私は昨年の5月、加藤プロに付いて行き、その後、奥田プロに見てもらうようになりました。

奥田 彼女のショットはめっちゃ振りが「横」で僕たちの「水平打法」と近いけど、すごくスピードも出る。スウィング動画を何回も見ていたら、フォロースルーがネリー・コルダと重なった。インパクト付近でヘッドの先がヒールよりも沢山動いている。これは“ねじ回し”という動きで、フォローで少し右手が伸ばされる感じになっていく。彩プロはこれができているのでスウィングは一切変えなくていい。

「ネリー・コルダ風“ねじ回し”でショット力バツグンやね」(奥田)

画像: 奥田は木下のスウィングを「ネリー・コルダと被る」と評価

奥田は木下のスウィングを「ネリー・コルダと被る」と評価

「コルダはトルクを使っている。マキロイなども同じで、クラブヘッドのトウの部分が動いている。当たるときにグローブの中でグリップを回す。これを利き手の右手でやって左手は軽く持ってるだけ」(奥田)

木下 嬉しいですね。

奥田 ただせっかくグリーンの近くまで来ても、そこからグリーンに乗らなかったりするから、「こらもったいない」と(笑)。

木下 確かにアプローチが苦手。そこを見てもらいたいです。

小島 アプローチなら、どんなライでも有効な“カマキリ”を。ウェッジのスコアラインが入っているトウの部分で打つ感じなので、セットするときにフェースを被せて構えます。接地面を少なくしたいのでヒールを浮かせるためにボールの近くに立つ。カマで上からグサッと切るようにヘッドを入れるから、特に悪いライだとこれが一番安全安心です。

“カマキリ打ち”でどこからでも寄せる

画像: どんなライからでも使える万能技「カマキリ打ち」

どんなライからでも使える万能技「カマキリ打ち」

どんなライからでも使える万能技。「フェースのトウ部分で打つ。フェースを被せて、右足寄りに置いたボールを左から見るように左足体重で構え、クラブを上げて下ろすだけ」(小島)

奥田 シェフラーなんかもかなり近くに立ってヒールを浮かせて打っております。でも、“カマキリ”いう言葉知らんやろな。彩プロはネリーのようにフォロースルーが長く使える打ち方なので球を低く出していく寄せは得意だけど、球を殺して上げて止めるのが苦手やな。

木下 はい。

奥田 だから、嫌でも球が上がるアプローチも教えます。ダウンスウィングからボールの20センチ右に倒れ込むようにして打ってみて。クラブが嫌でもアッパー軌道になってボールは上がるから。

木下 こうですか。

奥田 フォローで左ひじは上げず後ろに抜く。すると自分の体(右肩)とクラブが逆転してヘッドが自然に上にくる。上手く当てようとしない。コケるついでにボールに当たったような感じでな。

木下 これだとヘッドが地面に刺さる動きはゼロです。

奥田 これは“卍固め”やな。アントニオ猪木の得意技に似てるやろ。別名オクトパス・ホールド。近い感じのものを西村優菜プロが試合でやっていたな。

彩は“卍固め”
「ヘッドが地面に刺さる動きはゼロです」(木下彩)

奥田は笑いながら「コケるついでにボールに当たったみたいな感じや」と話す

木下 これで30ヤードくらいのアプローチ、いけますね。試合で今度やります。崖下に行っても使えそう。実は、動画を撮って友達に送ったら、「これで打ち方合ってる?」と返信がきました(笑)。

奥田 “彩の卍固め”を見たくてギャラリーが付くかもしれんな。

THANKS/南紀白浜GC 
PHOTO/Tadashi Anezaki 
TEXT/Masaaki Furuya

※週刊ゴルフダイジェスト3月17日号「感性のゴルフ」より

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奥田靖己プロが提唱する、限界を突破するための「曲打ち」合宿。続く後編では、もう一人の悩みし男子プロ、加藤龍太郎にはさらに衝撃的なメニューが用意されていた。それは、伝説の映画さながらの「八つ墓村打ち」……。アドレスで固まるすべてのゴルファーを救う、反射の練習とは? 続きは週刊ゴルフダイジェスト3月17日号、またはMyゴルフダイジェストにて掲載中!

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