2025年にQTを突破して日本人選手として初めてKPGA(韓国プロゴルフ協会)ツアーに年間を通して参戦した和田章太郎。今年もKPGAを主戦場にするようだが、現地に身を投じたからこそ感じた日本ツアーとの違いがあったという。
画像: 写真左が和田章太郎。福岡出身の30歳で13年にプロ転向。右は韓国のチェ・キョンジュ

写真左が和田章太郎。福岡出身の30歳で13年にプロ転向。右は韓国のチェ・キョンジュ

「バンカーを綺麗にならさないとペナルティというか罰金を払わされるんです。日本円で10万円くらいだったと思います。少し荒れていると選手が競技委員を呼んで、証拠として写真を撮らせるんです。おそらく『なんでこんな悪いライから打つんだ』ということでしょうけど、けっこう綺麗にならさないとダメなので、正直なところキャディに任せられない気持ちになります」

そんなバンカーを綺麗にならす作業も影響しているのためか、KPGAではとにかくプレー時間が長いという。

「QTだとハーフ3時間は当たり前。トーナメント中もそうで、プロアマがナイターで終わることも多いですね。スタート時に、競技委員から『プレーファストを心がけて』ではなく『(進行が遅いことに)惑わされることなく自分のペースでプレーするようにがんばって』というニュアンスで言われます」

コロナ禍を経て日本ツアーに参戦しなくなった韓国人選手は多いが、その背景には韓国ツアーの賞金額がアップし、以前よりも3倍ほどになっているのが大きいようだ。賞金額の高さが日本ツアーの魅力だったが、現状は移動費を加味すると自国のほうがいいと判断をする選手も多いという。ただ、日本ツアーに多くの韓国人選手が参戦していた理由はほかにもあるようだ。

「韓国のゴルフ場にはほとんど練習場がないんです。(日本のトーナメントで) 韓国人選手はよく練習をするなと感じていましたが、練習環境を求めて日本に来ていたんだとわかりました。練習環境という面で日本は恵まれていたことを知りました。またパッティングのときに日本だったらヘッドカバーをキャディさんに渡しますけど、韓国では良くない行為なんです。ニュアンス的には『これ持ってて』と子どもが言うような行為にとられるようで、地面にパターカバーを置いていてもキャディさんは拾おうとしません」

所変われば文化や食が変わるのは当然だが、ゴルフにも違いがあるのは面白い。異国でのプレーは言葉の面など大変なことも多いだろうが、和田はそんな苦労さえも楽しみながら自分のゴルフの糧にしている様子がうかがえる。2年目の韓国ツアーから今年は吉報が届くかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年3月17日号「バック9」より


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